教育年報1990年(H2)-192/226page

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福島県立美術館

第1節 概    要

 福島県立美術館は、県民に親しまれる美術館をめざしてさ

まざまなテーマによる展覧会をはじめ、各種講座等の普及事

業を開催し、さらに、美術の情報センターとしての機能の充

実を図ってきた。

 また、美術品の収集・保存とともに広範な調査研究活動を

すすめて、成果の蓄積に努力してきた。

 当年度の美術館活動の概要は、次のとおりである。

 1 美術館運営協議会

 委員を次の方々に委嘱し、1回開催した。

(1) 委     員

  菅野好男 福島県中学校教育研究会長

  松浦淳一 福島県高等学校教育研究会長

  渡辺良雄 福島県芸術文化団体連合会長

  佐藤昌志 福島県文化センター館長

  古川洋一郎 福島県議会議員

  太田美恵子 福島県市町村教育委員会連絡協議会長

  庄司他人男 福島大学教育学部教授

  佐藤光 元県教育長

  匠秀夫 茨城県近代美術館長

  川瀬成人 福島県青少年団体連絡協議会副会長

(2) 協議会の開催

 第1回 平成3年3月6日

  ・ 平成2年度事業実績について

  ・ 平成3年度予算要求計画について

  ・ 平成3年度事業計画について

  ・ 福島県立美術館の運営について

 2 他館等との連携

 県内外の博物館施設および連絡協議会等との連携をはかり、

運営、企画展、教育普及、調査研究等に関する情報交換なら

びに研修をすすめた。

(1) 加 盟 団 体

  ・ 全国美術館会議     (会 員)

  ・ 美術館連絡協議会    (会 員)

  ・ 日本博物館協会     (会 員)

  ・ 日本博物館協会東北支部 (会 員)

  ・ 東北地区博物館協会   (会 員)

  ・ 福島県博物館連絡協議会 (理 事)

(2) 研修受け入れ

  ・博物館実習生指導 7月10日〜7月15日(実習生8名)

第2節 美術品の収集・保存事業

 美術品等の情報収集をすすあ、購入および企画展出品作品

の寄贈を受けるなど収蔵品を充実した。また、収蔵品や資料

の保全を図り、他館への貸し出しについても協力した。

 1 収蔵品点数一覧

                       (平成3年3月31日現在)

種別 購入点数 受贈点数 移管点数 合計
海外(絵画・版画・彫刻) 点 124 点 0 点 0 124
日本画 43 60 115 218
洋画 53 79 98 230
版画 63 369 40 472
彫刻 1 5 48 54
工芸 0 3 33 36
0 1 36 37
下絵等 0 14 11 25
合計 284 531 381 1,196

 2 収集評価委員会

 委員を次の方々に委嘱し、2回開催した。

(1) 委    員

  三木多聞 国立国際美術館長

  大島清次 世田谷美術館長

  桑原住雄 武蔵野美術大学教授

  佐藤光 元県教育長

(2) 委員会の開催

 第1回 平成2年6月20日

 第2回 平成2年11月24日

  ・ 購入候補作品について

 3 平成2年度収蔵作品

                        (平成2年3月31日現在)

種別 作家名 作品名 点数 備考 合計
日本画 小茂田青樹 農婦 1 購入  
勝田蕉琴 出城釈迦図 1 購入 2
国内洋画 川口軌外 柘榴 1 購入  
木村荘八 自画像 1 購入  
小出楢重 けしの花 1 購入  
関根正一 裏の娘 1 購入 4
海外洋画 A・ワイエス 農場にて 1 購入 1
版画 M・シャガール 少年時代の思い出      
  (悪童たち) 10 購入  
黒崎彰 闇のコンポジションA 1 購入  
黒崎彰 失われた楽園3 1 購入  
村井正誠 少年の顔 1 購入  
山口源 能役者 1 購入 14

                               (合計21点)

 4 美術品の管理・保存

(1) 施設・収蔵品等の保全

  ・ 全館消毒のため臨時休館  平成2年12月20日〜27日

  ・ 燻蒸室ならびに収蔵庫Aと美術品の燻蒸

                平成3年2月26日〜28日


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