教育年報1990年(H2)-204/226page

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福島県郡山少年自然の家

 第1節 概     要

  郡山少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、生き生き

とした野外活動や集団宿泊生活を通して、豊かな情操と社会

性を養い心身ともにたくましい少年を育てることを目的とし

て、昭和47年8月に開所され、平成2年度末には、利用人数

が延85万人余に達する。

 少年自然の家は、学校教育・家庭教育・社会教育がもつそ

れぞれの機能を統合・補完するとともに、これからの生涯学

習時代に対応し、開かれた社会教育施設として、次のような

教育目標を掲げ、その達成に努めてきた。

  ○ 自ら進んで、楽しく活動をくり広げられる少年 (自主

  性と創造性を養う)

  ○ 自然を愛し、人を愛する豊かな心をもつ少年 (思いや

   りと情操を養う)

  ○ みんなと協力し、助け合い、励まし合う少年 (社会性

  と連帯性を養う)

  ○ 体力を高め、健康を増進して、働くことに喜びをもつ

  少年 (健康な心身と実践力を養う)

  1 運営委員会

(1) 第1回運営委員会 (平成2年7月20日開催)

(2) 第2回運営委員会 (平成3年2月20日開催)

(3) 運営委員会の組織

  所長の諮問機関である運営委員会の委員は、次のとおり

 である。

氏名 役職名
植田英一 福島県議会議員
◎太田緑子 福島県青少年教育振興会会長
国馬善郎 郡山女子大学短期大学部助教授
榮壽 福島県PTA連合会副会長
白鳥修 福島県小学校長会理事
橋本光男 福島県市町村教育委員会連絡協議会常任委員
原堅 福島県中学校長会副会長
○本宮俊一 郡山市教育委員会教育長
望月敏雄 福島県公民館連絡協議会会長
山下淡童 福島県子ども会育成会連合会会長

 氏名は五十音順 ◎印 議長  ○印 副議長

 2 平成2年度重点目標と成果

(1) 魅力ある施設づくり

 1) 利用団体の指導者との連携を密にするとともに、研修

  活動の計画・実践に対して指導・助言・援助を行った。

 2) 利用団体の主体的活動を推進するため、研修会・事前

  打合せ・実地踏査等を通して、引率指導者の指導力向上

  を図り、施設の特色や機能及び利用のねらいを生かして

  内容の精選、創意工夫を重ね、ゆとりあるプログラムを

  編成して、活動できるよう指導・助言・援助に努めた。

 3) 児童・生徒の興味関心や体験等実態に即した活動を重

  視するプログラムの編成展開の啓発をし、創意とゆとり

  ある研修が主体的に展開できるように援助・指導に努め

  た。

(2) 施設・設備の整備充実

 1) 現在活用している研修施設をさらに使いやすくするた

  めに、使用順序や使用方法等の看板を充実するなど計画

  的に補修改善に努めた。

 2) サーキットコースに組みこまれているやぐらとくもの

  すトンネルを全面改修し、利用しやすくしかも安全に研

  修できるようにした。

 3) アーチェリーの研修を12的場から24的場に増設して、

  人数の多い団体でも利用できるようにした。

 4) マウンテンバイクのコースを新設して研修活動プログ

  ラムに加え、利用の多様化に応じられるようにした。

 5) 野外炊飯用食器類、テント、シュラフ、毛布などを計

  画的に更新したり、補修・洗濯したりして、特に衛生面

  に配慮し、整備充実を図った。

(3) 主催4業の効果的な運営と改善・充実

 1) 指導者のための研修会では、研修目標の具現化を図る

  ためのプログラム編成と実技研修に重点を置いて実施し

  利用効果の向上に努めた。

 2) ふれあいを深める親子のつどいは、プログラムに創意

  工夫と改善を加え、親子のふれあい、他家族とのふれあ

  い、自然とのふれあいが十分になされる魅力あるつどい

  にすることに努め、所期のねらいを達成することができ

  た。

 3) 自然に鍛える少年のつどいは、班活動を主体とした自

  主的・創造的生活を通して、たくましい心と体を育て、

  友情をはぐくみ、さらにリーダーの養成を図ることを目

  的として内容に創意工夫を加え実施した。

(4) 広報活動の強化

 1) 利用の促進を図るため、利用申込み要項・要覧・所報

  及び主催事業案内等を関係機関に配布、依頼するととも

  に、各報道機関へ広報の協力を依頼し、施設の正しい理

  解が得られるように努めた。

 2) 施設参観、実地踏査、利用相談を奨励し、施設の正し

  い利用の理解が得られるように努めた。

(5) 現職教育の充実

 1) 計画的に話し合いの場をとり、利用の手引きや研修資

  料等を改訂したり、キャンプファイヤーの企画と演出の

  あり方を研究したりするなど施設職員としての専門性の

  向上に努めた。

 2) 各種研修会への参加と他施設の視察研修により、職員

  の資質の向上に努めた。

(6) 安全管理め徹底

 1) 定期及び随時に施設設備の安全点検とエリアパトロー

  ルを実施することにより、安全確保と事故防止に努めた。


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