教育年報1991年(H3)-000-01/234page

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渡辺忠男

 平成3年度を振り返りみますと、国際社会において

は、近年まれに見る激しい変革がもたらされてきまし

た。我が国の社会もまた大きく変化し、これまでだれ

もが経験したことのない状況にあります。

 県教育委員会としましては、このような状況を踏ま

え、新たな長期教育計画の策定に着手する等、解決す

べき様々な課題に積極的に取り組んで参りました。

 長期教育計画は、未来を担う心豊かなたくましい人間の育成を目指し、長期的な展望の下

で教育行財政を総合的、重点的、かつ効果的に推進するために策定するものです。

 また、県民の生涯にわたる学習を可能にするため、生涯学習審議会の設置をはじめ、生涯

学習情報提供システム整備事業、生涯学習県民講座の充実等を推進して参りました。

 さらに、本県教育・文化の充実を図るため、学校教育審議会の設置をはじめ、いわき養護

学校高等部の開設、安積第一高等学校単位制課程の開設、学力向上対策事業の拡充、教職員

研修の充実、県立学校の大規模改修、コンピュータの整備、新しい時代に対応し得る人材の

育成を図るための中・高校生を対象とした朝河貫一賞・野口英世賞の新設、また、芸術文化

指導者派遣事業や埋蔵文化財周知事業等の諸施策・事業を積極的に推進して参りました。

 一方、開催が3年後に迫りました「ふくしま国体」に向けての競技力向上を図るため、強

化合宿事業及び競技力調査派遣事業等の諸施策・事業を積極的に推進し、開催に向け万全を

期してきたところです。

 平成3年度実績「教育年報」の発刊にあたり、平成3年度に推進して参りました施策事業

の一端について申し述べましたが、本年報が本県教育の充実振興を図る上で真に有用なもの

として活用されるよう願ってやみません。

  平成4年9月

                  福島県教育委員会

                    教育長 渡辺忠男


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