教育年報1991年(H3)-118/234page

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文化


第1節 概   要

 県教育委育会では、心の豊かさと、うるおいのある生活の

実現を求める県民の意識の高まりを背景に新たな文化を創造

発展させるために、先人が築きあげてきた文化遺産を継承す

るとともに”こころうるおす文化の育成"をスローガンに、

「文化活動の促進」、「文化の伝承の充実」、「文化施設の

整備充実」を3本の柱とし、県民の自主性と創意性を尊重し

ながら、文化活動を更に活発にするための条件整備を積極的

に展開したが、その成果は次のとおりである。

  1 文化活動の促進

(1) 芸術文化活動発表の機会の充実

  県総合美術展覧会、県文学賞の内容を充実し、作品の応

 募の奨励を図るとともに、文化団体が主体となり運営して

 いる県芸術祭の充実並びに県高等学校文化連盟の育成・援

 助に努めた。

(2) 芸術鑑賞の機会の確保

  県総合美術展移動展、こども・青少年芸術劇場、オーケ

 ストラによる県芸術鑑賞教室、家庭劇場等を実施し、優れ

 た芸術鑑賞の機会の確保に努めた。

(3) 文化振興基金の充実と確保

  文化団体の育成と県民の自主的な文化活動の活発化を図

 るため、(財)福島県文化振興基金の充実と活用を促進した。

(4) 文化活動指導者の養成確保

  芸術文化指導者派遣事業により、文化活動指導者の養成

 確保に努めた。

 2 文化の伝承の充実

(1) 文化財保護体制の充実

  文化財保護体制を確保するため、文化財保護行政組織の

 充実を図り、特に、埋蔵文化財保護体制の強化に努めた。

  また、文化財保存管理の万全を期するため、文化財パト

 ロールの充実に努めた。

(2) 文化財保存調査

  文化財の指定・保存のため、文化財指定調査を実施した

 ほか、文化財に関する資料の整備と記録保存を図るため、

 文化財緊急調査等を行った。

(3) 埋蔵文化財の保存の充実

  開発事業に対して、事前の表面分布調査と試掘調査を実

 施するとともに、事業者側と協議を行い、可能な限り現状

 保存に努めながら記録保存のための発掘調査を行った。

(4) 文化財防災設備等の整備促進

  文化財の防災設備、保存施設等の整備を促進するととも

 に、所有者又は管理団体等に対し日常的管理の強化を図る

 よう指導に当たった。

(5) 文化財保存助成の充実

  国・県指定文化財の保存修理及び埋蔵文化財保存調査に

 対し、国庫及び県費の助成を行った。

(6) 文化財の愛護と公開の推進

  文化財に対する県民の理解と愛護精神の高揚を図るため

 各種事業を実施したほか、伝承芸能公開事業(県民俗芸能

 大会)を開催するなど、公開の機会の充実に努めた。

 3 文化施設の整備充実

(1) 県文化センターの整備充実

  県文化センターの施設・設備を整備充実するとともに、

 文化情報の収集・提供などの機能の充実に努めた。

(2) 県立美術館の整備充実

  常設展・企画展等を開催するとともに、美術作品の収集

 と作品・作家等に関する調査研究を計画的に推進したほか、

 教育普及活動に努めるなど本県美術振興の中心施設として

 機能の充実に努めた。

(3) 県立博物館の整備充実

  展示資料の収集・整備に努め、調査研究を計画的に推進

 し、常設展・企画展等の充実を図るとともに教育普及のた

 めの各種事業を行い、県内博物館の中心的施設として機能

 の充実に努めた。


第2節 文化活動の促進

1 文化振興のための条件整備

(1) 文化行政の推進

 1) 県教育事務所文化行政担当者会議

  ア 日 時 平成3年4月

  イ 会 場 あづま荘会議室

  ウ 参加者 22名

 2) 芸術文化懇談会

   本県文化の発展のために、出席者より提言を求め、県

  文化の振興及び県文化行政推進の参考とした。

  ア 日 時 平成3年11月、平成4年2月

  イ 会 場 県庁東分庁舎、県自治会館

  ウ 懇談事項

   ○文化行政のあるべき姿

    (県文化振興計画の作成構想について)

  エ 出席者

    渡辺良雄、藤村多加夫、皆川郁夫、鈴木武司、

   小林澪子、菅野典雄

2 芸術文化活動発表機会の充実

(1) 第44回福島県文学賞

 ア 趣  旨

   県民から作品を公募して優秀作品を顕彰し、地方文化

  の進展と本県文学の振興を図る。


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