教育年報1991年(H3)-218/234page

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福島県会津少年自然の家



第1節 概   要

 会津少年自然の家は、恵まれた自然環境の中で、生き生き

とした野外活動と集団宿泊生活を体験することにより、心豊

かで心身ともに健全な少年の育成を目的として、昭和56年4

月に開所された社会教育施設である。

 また、少年自然の家は、学校教育・社会教育・家庭教育が

もつそれぞれの教育機能を統合し、効果的に補完するための

教育施設であり、次のような教育目標を掲げ、その達成に努

めてきた。

 教育目標

 「心豊かで、自ら生活を創造し、実践するたくましい少年

  を育てる。」

 (1) 自然に親しむ活動を通して、自然の恩恵にふれ、自然

  を愛する心や敬けんの念を育てる。

 (2) 集団宿泊生活を通して、友愛の心を深め、自律心、協

  調心を養い、規律を守り、責任を重じ、進んで奉仕する

  態度を育てる。

 (3) 野外活動を通して、たくましい体力と根性を育てる。

 1 運営委員会

 所長の諮問機関である運営委員会の委員は、次のとおりで

ある。
氏名 役職名
議長 山口林助 会津坂下町長
副議長 佐藤聡 福島県市町村教育委員会連絡協議会常 任委員(会津坂下町教育委員会教育長)
  和田洋子 福島県議会議員
  栗城永好 福島県小学校長会(両沼小学校長会会 長)(会津坂下町立坂下小学校長)
  阿部制 福島県中学校長会(両沼中学校長会会 長)(会津坂下町立第一中学校長)
  平山恒雄 福島県PTA連合会副会長 (会津若松市立第三中学校PTA会長)
  佐藤毅 福島県公民館連絡協議会副会長 (会津若松市中央公民館長)
  長谷川四郎 福島県子ども会育成会連合会顧問 (社会福祉法人会津児童園長)
  照井蔵人 会津美術協会長(漆芸家)
  堺百人 喜多方市子ども会育成会長(農業)


(1) 第1回運営委員会(平成3年7月31日開催)

(2) 第2回運営委員会(平成4年2月13日開催)

 2 平成3年度重点目標と成果

(1) 集団宿泊生活の充実を図る

 1) 利用団体の主体的な活動を推進するため、引率指導者

  研修会、事前打合せ会及び実地踏査等を通して指導力の

  向上を図った。また、利用のねらい及び施設の特色や機

  能を生かし、ゆとりあるプログラムを編成して充実した

  活動ができるよう指導援助、助言に努めた。

 2) 「利用の手引」や指導資料の見直しと改善に努め、利

  用団体の活動が効果的にすすめられるよう推進した。

 3) 所利用のきまりの原則をふまえつつ団体の実態や目的

  に応じ弾力的な利用を推進して、ゆとりあるしかも自主

  的・自律的な研修ができるよう援助と指導に努めた。所

  員と引率指導者との連携を密にしてきた。

 4) 各学校、各種団体の実態や利用のねらいに即して、各

  種活動についての専門的指導者の活用に努め、特に冬季

  のスキー実技研修の充実を図ることができた。

 5) 県教育行政機関や市町村教育委員会、公民館、及び小

  中養護学校等との連携の強化に努め利用の促進を図った。

(2) 施設・設備の充実

 1) 野外活動の充実を図るため、活動コースの点検、整備

  に努め、利用者が安全に活動できるように努めた。

 2) フィールドアスレチックの改修5ケ年計画の第5年次

  として、5つのポイントを改修した結果、安全で充実し

  た楽しい活動ができるようになった。

 3) 室内活動、野外活動の充実を図るため、クラフト(レ

  ザークラフト、ペーパークラフト)の工夫、ペタンク等

  の室内活動の充実を図り、リングを用いた輪なげ形式の

  UFOゴルフ活動の推進に努めた。

 4) 活動コース周辺及び活動エリア内の植物への関心、自

  然への関心を深めてもらうための説明机を設置し、利用

  者から好評を得た。また、つどいの広場、展望台に山の

  名称案内板を設置した。

(3) 広報活動の強化

 1) 利用の促進拡大を図るために、所報、利用申込要項広

  報ちらし及び主催事業案内等を関係機関、団体に配付し、

  施設への関心を高め理解と協力が得られるよう努めた。

 2) 施設見学、実施踏査、利用相談等を奨励し、施設への

  理解と関心を高めるよう努めた。

(4) 主催事業の効果的運営

 1) 当施設を利用する学校団体及び社会教育団体の指導者

  を対象に効果的な施設の利用と充実した活動ができるよ

  う集団宿泊指導者研修会を開催し、指導力の向上に努め

  た。

 2) 自然の中での生活体験を通して、少年のたくましい心

  身を培う「自然に親しむ少年のつどい」は、参加者自ら

  の創意と協力による手づくりの「すみか」での原始生活

  体験や16キロメートルの塩の道(旧越後街道)を歩く等

  の自然体験を通して、たくましい心と体を育てるととも


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