教育年報1994年(H6)-125/231page
ウ 特別研修
○城郭調査課程 平成6年5月10日〜5月17日
荒木隆 福島県教育庁文化課
○製鉄遺跡調査課程 平成6年10月25日〜10月28日
末永成清 (財)いわき市教育文化事業団
○人骨調査課程 平成7年3月7日〜3月16日
西村博幸 (財)福島市振興公社
(4) 埋蔵文化財保護普及活動
埋蔵文化財調査報告書の刊行
1) 福島県遺跡分布調査報告 1
2) 母畑地区遺跡発掘調査報告 35・36・37
3) 一般国道6号バイパス遺跡発掘調査報告 1
4) 東北横断自動車道遺跡調査報告 26・27・28・29
5) 原町火力発電所関連遺跡調査報告 5・6
6) 相馬開発関連遺跡発掘調査報告 3
(5) 埋蔵文化財周知事業
平成3年度から平成7年度までの5ケ年の計画で、県下
全域を対象に、より詳細な分布調査を実施し、埋蔵文化財
包蔵地の実態をより正確に把握し、その周知徹底を図ると
ともに、文化財保護の基礎資料として「埋蔵文化財包蔵地
分布図」及び「地名表」を整備する。
平成6年度は、県下全域において補充調査を実施し、お
よそ540箇所の埋蔵文化財包蔵地を追加確認し、遺跡台帳
等を整備した。
(6) 県内の発掘調査等の状況
発掘調査(試掘調査を含む)の原因別・地区別の通知等
の件数は下表のとおり。
原因では、道路建設・都市計画の区画整理を含む宅地造
成、農地開発に関連する土木工事によるものが上位を占め
る。
また、近年の傾向は大規模開発が増加することにより、
工法対応による部分調査で対応し切れずに、全面調査とな
る遺跡が多く、その結果1遺跡あたりの調査面積が広くな
ってきている。開発件数の増加に加え、面積の拡大もあっ
て、全体として発掘調査料は膨大なものとなっている。
平成6年度発掘調査件数
(平成6年4月〜7年3月)
県北 県中 県南 会津 南会津 相双 いわき 計 農業関係 (国・県・団体) 9 10 19 都市計画等 5 1 5 1 4 9 25 道路建設 17 10 3 4 4 6 15 59 河川・ダム・空港 13 1 14 宅地造成等 12 4 3 5 4 4 32 学校建設 1 1 2 その他の建物 14 4 1 8 27 電気・ガス・水道 2 1 5 8 ゴルフ場・土取り 1 1 その他 8 6 3 1 18 学術調査 2 2 3 1 2 1 11 計 74 36 15 27 5 30 29 216 発掘調査件数216件の内訳は、県教育委員会が実施したもの18件、市町村教育委員会が実施したもの114件です。なお、
事前協議のための試掘調査は、84件です。