教育年報1995年(H7)-119/256page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


第9章 文 化

第1節 概要

県教育委員会では、心の豊かさと、うるおいのある生活の

実現を求める県民の意識の高まりを背景に新たな文化を創造

発展させるために、先人が築きあげてきた文化遺産を継承す

るとともに、"潤いと個性に満ちた文化の振興"をスローガ

ンに、「文化活動の振興」、「文化の伝承の充実」、「文化施設の

整備充実」を3本の柱とし、県民の自主性と創意性を尊重し

ながら、文化活動を更に活発にするための条件整備を積極的

に展開したが、その成果は次のとおりである。

1 文化活動の振興

(1)芸術文化活動発表の機会の充実

県総合美術展覧会、県文学賞の内容を充実し、作品の応

募の奨励を図るとともに、文化団体が主体となり運営して

いる県芸術祭の充実並びに県高等学校文化連盟の育成・援

助に努めた。

また、第50回国民体育大会の芸術プログラムとしてス

ポーツ芸術を実施した。

(2)芸術鑑賞の機会の確保

県展移動展、こども・青少年芸術劇場、ミュージカルに

よる県芸術鑑賞教室、家庭劇場等を実施し、優れた芸術鑑

賞の機会の確保に努めた。

(3)文化振興基金の充実と確保

文化団体の育成と県民の自主的な文化活動の活発化を図

るため、(財)福島県文化振興基金の充実と活用を促進した。

(4)文化活動指導者の養成確保

芸術文化指導者派遣事業により、文化活動指導者の養成

確保に努めた。

2 文化の伝承の充実

(1)文化財保護体制の充実

文化財保護体制を確保するため、文化財保護行政組織の

充実を図り、特に、埋蔵文化財体制の強化に努めた。

また、文化財保存管理の万全を期するため、文化財パトロール

の充実に努めた。

(2)文化財保存調査

文化財の指定・保存のため、文化財保存調査を実施した

ほか、文化財に関する資料の整備と記録保存を行った。

(3)埋蔵文化財の保存の充実

開発事業に対して、事前の表面分布調査と試掘調査を実

施するとともに、事業者側と協議を行い、可能な限り埋蔵

文化財の現状保存に努めながら、記録保存のための発掘調

査を行った。

(4)文化財防災設備等の整備促進

文化財防災設備、保存施設等の整備を促進するととも

に、所有者又は管理団体等に対し日常的管理の強化を図る

よう指導に当たった。

(5)文化財保存助成の充実

国・県指定文化財の保存修理及び埋蔵文化財保存調査に

対し、国庫及び県費の助成を行った。

(6)文化財の愛護と公開の推進

文化財に対する県民の理解と愛護精神の高揚を図るため

各種事業を実施したほか、伝承芸能公開事業(県民俗芸能

大会)を開催するほど、公開の機会の充実に努めた。

3 文化施設の整備充実

(1)県文化センターの整備充実

県文化センターの施設・設備を整備充実するとともに、

文化情報の収集・提供などの機能の充実に努めた。

(2)県立美術館の整備充実

常設展・企画展等を開催するとともに、美術作品の収集

と作品・作家等に関する調査研究を計画的に推進したほ

か、教育普及活動に努めるなど本県美術振興の中心施設と

して機能の充実に努めた。

(3)県立博物館の整備充実

展示資料の収集・整備に努め、調査研究を計画的に推進

し、常設展・企画展等の充実を図るとともに教育普及のた

めの各種事業を行い、県内博物館の中心的施設として機能

の充実に努めた。

第2節 文化活動の促進

1 文化振興のための条件整備

(1)文化行政の推進

1)県教育事務所文化行政担当者会議

ア 日時 平成7年4月

イ 会場 あづま荘会議室

ウ 参加者 20名

2)芸術文化懇談会

本県文化の発展のために、出席者より提言を求め、県

文化の振興及び県文化行政推進の参考とした。

日時 平成7年4月

場所 熱塩加納村「叶屋」

懇談事項本県の美術について

出席者 松本栄 水戸童

富樫京子 西山勇三

長沢節 西村榮悟

安部孫一 渡辺良雄

渡部憲司 橋本照

舟生厚 佐藤功

増田忍石 高橋藤園

神野忠和 宗像亮一


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

Copyright (C) 2000-2001 Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。