2　教職員人事・任用

平成8年度人事に関する方針

教育に対する県民の期待と要望に応え、本県教育の一層の

充実と向上発展に期するためには、各学校の教育職員組織及

び教育庁職員組織の充実・教科と士気の高揚を図らなければ

ならない。

本委員会は、この実現を図るため、下記の方針に基づき人

事異動を行うものである。

1　基　本　方　針

1　全県的視野にたち、適材を適所に配置し、教育効果並

びに行政効果の向上を図る。

2　教育の機会均等の理念に立脚し、各学校の教職員組織

の充実と均衡に努めるとともに、教育庁職員組織の充実

を図る。

3　厳正公平な人事を行い、教職員及び教育庁職員の士気

の高揚を図る。

2　重　　点

1〈市町村立学校関係〉

(1)教育の充実に努めるため、有能適格な教職員の採用

と新進有為な人材の登用を図る。

(2)教職員組織の充実と均衡に努めるため、計画的な交

流の推進を図る。

(3)養護教育及びへき地教育の振興を図るため、適任者

を配置するとともに、適正な交流を行う。

(4)管理監督の立場となる職への登用にあたっては、そ

の職責の重要性にかんがみ、適任者を厳選し適所に配

置する。

◎公立小・中学校人事

(1)異動件数

異動件数3,681件(前年度3,559件)122件の増。異動件

数が前年度に比べて増加したのは、転補者数の増加による

ものである。

(2)採用について(教諭、養護教諭、事務職員等の区分ごと

の数)

教職員としての資質、能力、人物、適性、健康等につい

て判定し選考した。

1）採用者は、小学校118名、中学校179名、養護教諭8名、

学校事務職員5名、学校栄養職員3名である。

2）小学校教員の採用者は、昭和55年度以降最も少ない数

となっている。

3）教職経験者について、平成5年度より受験資格年齢を

引き上げた結果、35歳以上40歳未満の者が41名志願し、

そのうち4名が名簿登載者となった。

4）一定期間教職経験を積んだ後、へき地校勤務とさせる

ことを意図し、都市、へき地への配置を多くした。特に

小・中学校とも、初任者研修のため、大・中規模校への

配置を多くした。

(3)交流について

都市・平地、へき地各地域の実態に応じた計画的な交流

を進めるとともに、短期間勤務者の転補を抑制することに

より、教育活動に専念できるよう配慮した。

(4)昇任について

1）管理職への昇任は校長116名(小学校92名、中学校24

名、市立養護学校0名、前年度比4名増)、教頭122名

(小学校77名、中学校45名、市立養護学校0名、前年度

比6名減)、計238名で前年度に比べ2名の減となった。

2）女子教員の管理職登用に意を用いた。

小学校長7名、中学校長1名、小学校教頭11名、中学

校教頭4名を登用した。

3）教頭の昇任数は受考者696名に対し、122名で昇任率は

17.5%となっている。

4）教育庁等からの校長昇任者数は30名となっている。

(5)退職について

1）年度末退職者件数は395名で前年度に比べ15件の減で

ある。

2）退職者の内訳は定年退職者231名、勧奨による退職者

123名、普通退職者41名となっている。

3）退職者中、校長は116名(小学校77名、中学校39名、

市立養護学校0名)、教頭は6名(小学校3名、中学校

3名、市立養護学校0名)となっている。

3　教育職員の免許

(1)教育職員の免許状の授与状況

平成8年度中に本件で授与した教育職員免許状は、総数

で3,085件であり、前年度より111件増となっている。

普通免許状は、前年度より159件増で2,941件、臨時免許

状は48件減で144件となっている。

普通免許状のうち平成8年度大学卒業者の占める割合は、

約89%で、2,616件となっている。

免許状の種類別授与件数は、次のとおりである。

小学校教諭専修免許状 13件

同一種免許状 319件

同二種免許状 90件

中学校教諭専修免許状 45件

同一種免許状 749件

同二種免許状 128件

高等学校教諭専修免許状 57件

同一種免許状 845件

幼稚園教諭専修免許状 2件

同一種免許状 43件

同二種免許状 575件

盲学校教諭一種免許状 0件

同二種免許状 2件

聾学校教諭一種免許状 1件

同二種免許状 12件

養護学校教諭専修免許状 1件

同一種免許状 29件

同二種免許状 15件

養護教諭一種免許状 11件

同二種免許状 4件

小学校助教諭免許状 100件

中学校助教諭免許状 1件

高等学校助教諭免許状 12件

幼稚園助教諭免許状 11件