3 館外個人貸出
一度の来館につき、1人4冊以内で2週間の館外貸出を行
い、非所蔵資料は「予約制度」により提供し、遠隔地の利用
者には最寄りの図書館に返却可能な制度を設けるなどいつで
も、どこでも、誰にでも、求める資料が確実に入手でき、し
かも利用しやすい条件づくりに努めた。
館外貸出利用者数の割合は一般58.1%、児童41.9%、館外
利用図書冊数の割合は、一般56.3%、児童43.7%であった。
〔表4〕館外個人貸出利用者数
区分 人数 構成比(%) 区分 人数 構成比(%) 勤め人 8,839 40.9 学生・生徒 5,566 25.8 自家営業 933 4.3 小計 21,591 100.0 主婦 2,892 13.4 児童 15,591 一 無職 3,361 15.6 合計 37,182 一 〔表5〕館外個人貸出利用図書冊数
分類 冊数 構成比(%) 分類 冊数 構成比(%) 総記 1,079 1.7 語学 1,001 1.6 哲学宗教 3,490 5.5 文学 12,973 20.5 歴史地理 6,580 10.4 郷土資料 3,616 5.7 社会科学 10,701 16.9 雑誌 2,167 3.4 自然科学 6,249 9.9 小計 63,328 100.0 工学工業 5,448 8.6 児童 49,135 一 産業 3,257 5.1 合計 112,463 一 芸術 6,767 10.7 〔表6〕入館者数・登録者数
開館日数 入館者数 1日平均 登録者数(児童) 238 206,224 866 13,647(5,099) 4 特別貸出
現行の「館外個人貸出」のみでは対応できない事態に対応
するための制度で、対象者、貸出資料、冊数、期間などの面
で配慮を行うものである。
〔表7〕特別貸出状況
貸出先 件数 冊数 官公庁関係 55 314 図書館その他 23 40 会社・事業所 15 43 報道関係 6 21 学校 18 87 一般利用者 8 8 計 125 513 5 郷土資料
二本松市出身の歴史学者朝河貫一関係の書簡約2,600点を
マイクロフィルム化、及びCD-ROM化してコンピュータ
で検索・閲覧できるようにした。
調査相談業務ではインターネットや学術情報センターのオ
ンライン検索等を活用し、県民からの調査依頼に対して迅速
な回答に努めた。
6 逐次刊行物
調査依頼の件数も増加し、内容も高度化した。雑誌論文、
新聞記事の調査等、数多く寄せられ、当館で対応しきれない
ものについては、類縁機関との相互協力により対処した。
7 児童奉仕
子供の豊かな読書生活を願い、利用者のために様々な活動
を行った。
図書の貸出返却・調査相談業務の他に、特集コーナーを設
け、作家・作品の紹介及びリスト作成を行い、読書のきっか
けを作った。
事業として「おはなしかい」を定着させ、手作りの影絵等
の上演を行い、子供が楽しく本と出会う機会を作った。
また、見学に訪れた幼稚園・小学校の子供たちには、施設
見学の他に、読書の動機付けとして紙芝居・読み聞かせを行
い、また、家庭学級等で母親達に、子供の読書・絵本との出
会いの大切さをアピールした。
8 複写サービス
申し込み件数、枚数共年々上回ってきている。明治・大正・
昭和前期に出版された資料は紙質も悪く、コピー熱のため汚・
破損が懸念される。
非所蔵資料については、国立国会図書館等関係機関へ依頼
して、利用者に当該資料を提供した。
〔表8〕複写利用状況
区分 自館処理 他機関依頼 計 件数 10,163 106 10,269 枚数 109,965 957 110,922