理科野外観察の手引びき(小・中学校編)-065/82page

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31火山によってどのような地形ができるのたろうか

県内各地の火山を見ると,いろいろの形のものがあります。その大きな原因として火口から流し出される溶岩の性質の違いをあげることができます。表一2は,その溶岩の性質の違いと火山の形の関係をあらわしています。これ,・らわかるように,溶岩の色が黒っぽいものは,ねばりけ(粘性)が少なく,火口から流し出されたものは,さらさらと広がっていって,たかなか高い山にならまいのです。「方,白っぽい溶岩は,一般に粘性が大きく,非常に流れにくく,お寺の轡ふせたような形の山になるのです(表一2参照)。前に述べた火1山1を盾状火山といい,県内では,会津の垣蒲平,皿伏山が代表的で,あとの鐘状火山では,尾瀬のひうちが岳の中や,東山の傘岩(からかさしわ)があげられます。
またこれらの中間的な火山の形として成山があり,吾妻小富士,磐梯山などがあげられます。
このようにして多くの溶岩を外に出すと,地下がからっぽになってしまい,山の中ほどが落ちこんでしまい,その中央に大きな穴ができてしまうことがあります。これをカルデラと呼んでいます。
このようなことが組みあっていろいろの形の山ができあがるのです。

(原図 福島県の地質より)
(原図 福島県の地質より)
表-2
表-2

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