中学校技術・家庭科学習指導資料-006/50page

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うに導体が磁束を切ると,導体の中に起電力が生じて電流が流れる。この現象を電磁誘導というのである。
3)右手三指の法則
導体が磁束を切ったとき,どの方向に起電力ができるかということを決定するために,次のような法則がある。つまり,図−3(b)のように,右手をだして,人さし指.親指,中指を直角に開き,人さし指を磁束の方向に親指を導体の動く方向にとれば,中指の示す方向が起電力の方向である。
これをフレミング右手三指の法則という。図−3(a)にこの法則を応用して,電流の方向を決定してみよう。(導体が上下別々に動いたものとして応用する。)
4)左手三指の法則
図-4
図−4のように,磁石の両極NSの間に導体を入れ,動き易いようにつるしておき,この導体に電流を流してやると,導体に力が生じて動くことがわかる。電流の向きを反対にしてやると,前と反対の方向へ動く,このように磁石と電流の間には力が生ずるのである。
図-5 図-5
(a) (b) 図-5 (c)

次に,なぜ力が生ずるかというと,図−5(a)のようにN,S両極間に磁束が生じているが,その中に電流が■印の向きに流れると,電流も右ねじの法則にしたがって円形の磁束を生ずるから,磁束が合成され,図(b)のようになり,左側は磁石の磁束と導体の磁束が相互に打ち消し合って磁束密度(1m2の磁束数でwb…ウィーバが単位)が少なくなる。また反対に右側は両者の磁束が加わり,磁束密度は大きくなる。したがって,導体には左側の方へ動かす力ができるのである。
この磁束と電流と力との三者の関係を示したのが,フレミング左手三指の法則である。
図(c)のように,左手をだして,人さし指,親指,中指を相互に直角に開き,人さ


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