小学校福島県診断標準学力検査問題分析結果報告-027/63page

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領域 問題 番号 出題のねらい 内容 46年度 正答率 52年度 正答率
[4] 読む(語句) 五 2 文脈の中で語句の意味をつかむ
(正しく使っているもの二つ選ぶ)
おをひく

 ア 事実におを引いて,おもしろおかしく話している
 イ 流れ星が,長く長くおを引いてとんだ 
 ウねこがおを引いて,だるそうにねている 
 エ あのときのきずがおを引いて,病気になった 

29.0 26.2
   3 くじく

 ア うっかりして石をふみ,足をくじいてしまった。
 イ おおぜいの前にでると,あがってすっかりくじいてしまった。
 ウ すこしの失敗をくじいていないで,しっかりやりなさい。
 エ かれのホームランは,相手のでばなをくじいてしまった。 

21.6 21.9
   4 よそおう

 ア 思い思いによそおって,旅行にでかけるところです。
 イ 勉強しているようによそおって,マンガを読んでいる。
 ウ とんぽがなかなかつかまらないので,どこまでもよそおっていった。
 エ 父は用事のためよそおってくるから,夕方はおそくなるそうだ。

29.9 34.6
[6] 書く(文・文章) 一 2 文章の中で指示語・接続語を正しく使う。 このこととは,次のどれですか。一つ選んで○でかこみ なさい。 34.4 39.8
五 3 段落の区切りが正 しく主題・要旨の明確な文章を書く   37.5 40.6
/  23問
(19%)
24問
(19.8%)

 ここでは,「正答率が,46年度と比較して下がった問題」で,考察しなかったもののみ,取り上げることにする。

[1] 書く(文字)
一,3  覧会→展の誤りの字として,ノを付けてしまった誤りがもっとも多い。(42%を占めている)天としたものもある。意味を考えず,同音の字をあてているのである。

 10  就職→無答が多い。特に「就」が書けない。修,収,入などをあてているものが,約30%ある。

二,1イ 宣伝→無答が多く,次に,同音の別な漢字(先,線,選など)をあてているものがある。

     →検との混同が多い。

 以上,漢字を正確に記憶し,身につけることが,児童たちは苦手なのであろう。また,展,券などは,まちがい易い字である。こういう漢字は,はじめから注意して指導することである。

[2]読む(文章)

 詩の読み「土間に燈がもれて」「行きずり」とも,ふだんに使われる普通の言い方でないことが,低率の原因であろう。

[3]読む(文字)

 「営む」一般的な傾向としては,訓読みができない。書く場合も同様である。「著者」が読めないのは,「作者」「筆者」などにくらべ,使用度がすくないせいであろう。「営む」は,6年にはじめて出て,3回しかでてこない字である。心して指導しなければならない。

 辞書の引き方,「想」を何で調べるかは,木へん,相で,画数で,こころへん,音訓びきなどと答えている。

[4]読む(語句)「おをひく」「くじく」「よそおう」とも,二つを正しく選ばないと正答にならないのが低率の一つの原因であろう。問題をよく読まない子がかなりいるようなので注意したい。一つのみ選んでいるもの。二つ選んで一つのみ正しいもの,などが多い。

[6]書く(文・文章)

 一の2は,このことの指示する内容を,□の中に入れ,続きぐあい(意味が通るかどうか)をみるものである。すこし向上しているが,選択肢があることだし,もっとできてもよい問題である。


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