-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-221/231page

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 3)地層は水平に近い状態でつみ重さなってがけをつくっていることを理解する。

 4)道路沿いに,この白っぽく層理の発達した地層を追いかけ,地層が水平方向に広がっていることを理解する。
小学校より2km下流の谷地に通ずる橋の近くのがけ

(3)地層に近づいて観察させる。

 がけに見られる地層を触って見よう。クレンザーのような感じがします。この地層は中新世の初期の海底火山の噴出物である,火山灰や軽石が海底につもってできた地層で凝灰岩からできています。

 表面をよく観察すると層理に沿って,ある地層は浸食されけずられてくぼみ、デコボコしています。これはがけを作っている地層は単一でなく,シルト質凝灰岩と軽石凝灰岩の互層で,軽石凝灰岩は浸食に弱いのでけずられてくぼんでおります。このような現象を差別浸食といいます。

 また,がけには大きな割れ目があります。これを断層と言います。この断層に沿って水がしみ出ています。

2、川原のようすと流水のはたらき

(1)調べる場所

 地層を観察した谷地部落に通ずる橋
地層を観察した谷地部落に通ずる橋

(2)自動車等に注意して橋の上から上流に向かって,川原のようすや水の流れを観察する。

 1)橋の上から川の全景をスケッチする。

 2)中州の位置や,中州のようす,早瀬の位置などを書き入れる。

 3)中州の発達などから川は中流のようすを示している。

(3)流水のはたらきを調べる。


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