中学校技術・家庭科研修講座資料材料試験機の使い方-002/26page
(1)負荷部
下部クロスヘッドは計力機パネル面の昇降スイッチによって,モータを回転し,これに連なる減速機,チェーンにより,ネジ桿を回転させ,非常にはやく昇降ができるようになっている。
テーブルと上部クロスヘッドは柱によって連結されてカゴ形を形作り,一体となって,テーブル下部のラムの昇降につれて作動する。
カゴ形の上部では,横方向の相互運動を拘束しているが,垂直方向に対しては案内コロが装着され,完全に自由になっている。
(2)油圧装置
油圧ポンプは計力機内部の油タンクの内に装備されて,計力機パネル面のスイッチによって,モータを回転して運転される。はき
出された油はスライド式の速度制御バルブを経て,テーブル下方のシリンダーに送られラムを上昇させる。
バルブの制御は計力機パネル面左下のツマミを回転させて行う。
(3)安全装置
テーブル(ラム)の上昇の限界点でスイッチが働き運転が停止される。また,過負荷制限スイッチが計力機内に装備されている。
図1-2 機構原理図
負荷は油圧により行い,ポンプから排出された油は,荷重調整弁を経てシリンダ内にはいり,ラムを押し上げてテーブルを上昇させ,試験片に負荷をあたえる。上部クロス