小学校「福島県標準学力診断検査問題」による学力分析報告書1983-000-01/099page

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まえがき

福島県教育センターでは、小学校学習指導要領に示されている学年目標を勘案し、内容の全領域から「標準学力診断検査問題」を作成し、県下公立学校児童の学力の実態をとらえ、教育課程実施についての資料とするとともに、学校現場における学習指導の改善に役立つべく努力してきた。
昭和51年度より小学校4・5・6年生対象の国語、社会、算数、理科について問題の作成、予備検査の実施、その結果に基づく問題の修正、そして本検査の実施という手続きをくりかえして国語と算数については昭和53年9月に、社会と理科については昭和54年9月にそれぞれ標準学力診断検査問題の完成をみた。本検査によって児童の学力の実態を調査し、診断した結果については、「学力分析報告書」としてまとめ、昭和55年12月にすでに刊行している。
つづいて、昭和55年度より小学校1・2・3年生対象の国語、社会、算数、理科についての問題の作成にはいり、同様に予備検査の実施、問題の修正、本検査の実施を経て、・国語と算数については昭和57年9月に、社会と理科については昭和58年9月に標準学力診断検査問題を完成した。
この過程で、県内小学校の中から学校規模、地域区分を勘案し、かつ統計的手法のもとに検査実施校を抽出し、その全面的協力を得て、今回は小学校1・2・3年の児童の国語と算数について学力の実態を調査し、今般その分析結果を学力分析報告書としてまとめた次第である。
この報告書は学力検査の結果に基づき、国語、算数の2数科について、観点別、領域別、あるいは小問ごとの正答率及び誤答の傾向や原因などを分析し、県下の小学校児童の学力の実態を把握することを目指したものである。また、児童がつまずいた点や困難と思われた点については、それぞれ対策の視点を示し、今後指導の改善に役立つよう特に配慮したつもりである。
各学校においては、本学力分析報告書の趣旨を理解されて、さきに刊行された4・5・6年の学力分析書と同様に、今後の教育実践に是非活用いただきたく希望する次第である。
おわりに本報告書作成のために企画、問題作成、結果分析および本報告書の執筆に携わられた関係各位に対し衷心から感謝の意を表するものである。
なお、社会、理科についての学力分析報告書は昭和59年度刊行を予定していることを付言しておく。

昭和58年12月
福島県教育センター所長舟山昇


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