より良く生きるための学力を求めて-015/64page
2 本県の代表的進学校に見る高校3年間の偏差値の推移
一山形東高校との比較を通して一
次に、平成5年度卒業生を例に、高校3年間の総合偏差値の推移を、福島県男子、女子別に、山形東高校と比較しながら見てみたい。
福島県男子は、福島、安積、磐城、会津各高校の平均偏差値。福島県女子は、福島女子、安積女子戸、磐城女子、会津女子各高校の平均偏差値である。
(1) 高校3年間の総合偏差値の推移
(母集団は全国20〜30万の現役高校生。3年6月から過年度卒が若干加わる)
山形東高校との比較(5年度卒業生) ※ 山形束高校は1年7月には参加していない。 ◇ 本県男女を比較した場合、2年までは男子の方が良いが、3年時には差がない。
● 男女とも、3年の6月に急激に成績が低下しているが、その原因は、この時期から全国的にレベルの高い進学校と過年度卒の受験参加者が増えることとの関連があるものと推測される。● 山形東高校は、1年から2年にかけての出足が素晴らしく、3年になって全国受験者の増加に対しても一定の歩どまりを持っている。
本県の男女それぞれの代表的進学校に対して、最終的に10ポイント前後の優位を保ったままである。
2年までの、全国偏差値54〜55ポイントが、本県の代表的進学校の実力なのかそれとも、3年6月以降の50前後の偏差値が実力なのか。
もし、後者が本県の代表的進学校の実態を正しく反映しているものならば、本県の代表的進学校の平均的学力は、全国の「限りなく普通の進学校」と同じレベルということになろう。