3 目標値シミュレーション
それでは、本県の高校生の学力の具体的目標をどの程度に設定すれば良いのだろうか。
ここでは、どの程度偏差値が上がれば、全国順位でどの程度の順位になるのかを、5教科総合、英語、数学、国語それぞれについてシミュレーションをしてみたい。
また、その結果、本県の高校生がめざす大学の中から、東北大と福島大学を例にどの程度進学率が上がり得るのか、考察する。
(1) 全データの偏差値が上昇した場合
1) 全データが、偏差値2ポイント上昇した場合
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5教科総合…23位
英語…15位
数学…20位
国語…3位 |
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現実にそれが可能であるか否かは別にして、本県のセンター試験受験生全員が偏差値で2ポイント上昇すれば、5教科総合で23位とほぼ全国平均並になる。総合点では、偏差値1ポイントの違いは約10点に相当し、本県は20点アップすることになる。
また、英語、数学もほぼ全国並の成績となり、国語に至っては全国3位と躍進することになる。
これは、夢物語だろうか。不可能なことではないと思われるのだが…。
(偏差値1ポイントのアップでは、5教科総合で36位にしかならない)
平成6年センター試験5教科総合シュミレーション
(全データが偏差値2上昇)
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元の分布
平均点 |
標準偏差 |
全国順位 |
494.1 |
90.3 |
45 |
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偏差値2上昇シュミレーション分布
平均点 |
標準偏差 |
全国順位 |
514.8 |
90.4 |
23 |
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[参考]偏差値1上昇シュミレーション分布
平均点 |
標準偏差 |
全国順位 |
504.8 |
90.4 |
36 |
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