福島県教育センター発足20年の歩み -000-01/047page

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ま え が き

 福島県教育センターは,昭和46年4月1日に研修,教育研究の充実強化を図るため,従来の「福島県教育研究所」並びに「福島県理科教育センター」を発展的に拡充統合して発足いたしました。

 当時は,まだ全国的にも教育センターとして整備されたところはなく,当教育センターが全国屈指の施設・設備をもった教育機関として,全国から注目されたものでありました。

 それ以来,当教育センターは,教育関係職員の研修,教育に関する専門的・技術的事項の調査研究,情報処理教育,教育相談及び教育図書・資料の作成,収集・活用を行う機関として,研修・研究及び奉仕に関する事業を推進し,本県教育の振興発展に努めて参りました。

 この20年の間,先輩諸氏は,科学技術の日進月歩と,それに伴う激動する社会情勢の中で,常に教育の在り方を問い,時代の変化に対応できる教育を志向し,本来の使命達成に尽力され,多大な業績を残されました。ここに深甚なる敬意と謝意を表する次第であります。

 昨年度は,初任者研修制度の創設や教育課程の改訂への対応など,国の施策の動向を踏まえて,見直しされた「教職員現職教育計画」に基づき,初任者研修,経験者研修I(5年程度の経験),経験者研修II(10年程度の経験)を悉皆研修として位置づけるなど研修事業を改編いたしました。

 さらに本年度は,情報処理教育の研修を拡充するため,情報処理棟を増築し,パソコン80台を導入するとともに汎用コンピュータを更新し,情報設備の整備を行って,「情報基礎担当教員研修講座」,「情報処理教育講座」など,延べ443名の受講者増を図っております。今後も,時代の要請を見定め,施設・設備の充実,事業の改善に努めて参りたいと考えております。

 おわりに,教育センター発足20年の区切りに当たり,「教育センター20年の歩み」を刊行して記念とするとともに,私たち全所員が当教育センタ一の設置の趣旨を体し,着実にその使命を果たすため,決意を新たにするものであります。関係各位の御指導御鞭撻を切にお願い申し上げます。

     平成2年11月1日

福島県教育センター所長 津田 俊晴


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