研究紀要第12号 学校経営改善に関する研究 理論と事実編 - 016/016page
表28 小学校中規模校の組織の一例
この組織は,学年団を構成単位とし,教授・学習組織を基盤としたものであるが,大規模校では学年を構成単位とすることが考えられよう。
表29 協力的な学校組織の一例
学校経営の実際においては,教授・学習組織を基盤とし,事務組織,運営組織を関連的に構成し,協力体制による学校組織機構をあげると次のようである。
こうした組織機構をとることにより,学年団ティームの会合をもてば,教授・学習活動はもちろんのこと,分担校務も運営議題も関連的に討議し,意思決定をみることができ,組織の簡素化,さらには集大成としての教育成果をあげる面からも期待されると思われる。
8.研究のまとめ
学校経営の改善をとりあげて3年次を経過した。
1年次には県下の小・中・高等学校の経営の実態をは握するため,質問紙法による調査研究をし,「調査編」としてまとめご批判いただいたが,本年度は2年次の調査検討のもとに追跡検討し,まとめることにした。
まとめるにあたっては,学校経営と学校組織を区別し,教育目標と学校組織,そしてその継続的な体系作用として,学校経営を理論と事実の関連においてみることにしたが,多くの問題が残されている。
今後も継続して,組織体系とその作用について究明したい考えでいる。
関係各機関,ならびに各位のご検討によりご助言いただければ幸いである。担当者 内 藤 善 次