研究紀要第21号 学校経営の研究 本県小学校における教授組織の実態 - 011/025page
7. 交換担当の実態
(1) 実施学年
各学年別に実施されている,交換授業の比率を示したのが,第13表である。また交換の範囲を図示したのが第3図である。
第13表 交換担当実施学年
%
小
〜6 中
7〜17 大
18〜 全体 1 4.6 0.3 ・ 1.4 2 5.4 4.3 6.8 5.5 1・2 6.2 1.7 3 16.2 14.2 18.3 16.2 4 11.9 12.2 24.3 16.4 3・4 5.4 1.5 5 23.5 34.9 24.3 28.0 6 22.7 34.1 26.3 28.2 5・6 4.1 1.1実施学年の特徴的なことは,高学年になるほど実施比率も高くなり,5年・6年が最も高率であること。また,学校規模による大きな相違は認められないことである。
また交換の範囲をみると,中規模校・大規模校の場合に同学年内交換が約90〜80%を占めている。小規模校の場合は,同学年交換はありえないから,当然交換の範囲が拡がり,交換学年もさほど問題にならないものと考えられる。(2) 実施教科
第14達は,実施教科の比率を規模ごとに示したものであり,第4図は、学年別に実施教科の主なものを示したものである。
第14表 学校規模別交換担当実施教科
%
小
〜6 中
7〜17 大
18〜 全体 国 語 ・ 0.9 1.1 0.7 習(作) 5.4 4.5 6.8 5.6 社 会 3.1 6.8 6.3 5.6 算 数・
0.3 ・ 0.1 理 科 9.6 9.1 12.6 10.5 音 楽 36.2 30.7 24.3 29.9 図 工 10.0 9.1 9.9 9.6 家 庭 9.6 15.3 13.2 13.1 体 育 26.1 23.3 24.3 24.4 道 徳 ・ ・ 1.5 0.5主な教科として,全体的に音楽,体育が目をひき,ついで家庭,理科,図工の順であげられる。規模別にみた場合でも,家庭,図工,理科の順位にちがいはあるが,傾向としては同様である。
学年別にみた場合でも,とりあげられる主教科は,これまでとほぼ同様である。低学年・中学年高学年には,その特徴がでているといえる。これは,担当教師の性別,交換時数などとも関係していることを考える必要がある。