研究紀要第33号 学習指導に関する研究 - 076/092page

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クラブ活動(英語)に関する諸問題の分折と考察
 
吉 成 尚 武
斎 藤 栄 二
(第1研修部)


T.研究調査計画

1.目的

 学校生活は,学級や学年のわく内で行なわれることが多いが,クラブ活動は,学年や学級の所属を離れて共通の興味や関心をもつ生徒によって行なわれるところに特色がある。同じクラブの一員として互いに認め合い,理解し合いながら,協力してクラブの運営に努力し,そこで経験した温かい人間的な触れあいを大切にしなければならない。

 クラブ活動における教師は,あくまでも生徒の実態をじゅうぶん把握して生徒の興味や関心を望ましい方向へ伸ばしていくための助言者であるといわれる。このことをふまえて自主的な運営を促進するよう教師の適切な指導が望ましいことは中学校,高等学校,ともに同様である。

 しかし英語(英会話)等のクラブは,他のクラブ活動と異なり,顧問教師の助言をかなり多く必要とするので,それが過剰にならないようにすることは困難であるが,生徒たちによる活発な発案,企画,運営,活動をとおして,それぞれの個性を発揮し協力し合う活動となるように努力したいものである。

 本調査のねらいは,本県中学校,高等学校における英語(英会話)等のクラブの現状をとらえるとともに,クラブの運営に関する問題点や改善すべき方向を考える基礎資料を得ようとするものである。

2.調査内容

 「英語(英会話)等クラブの実態調査」(顧問教師対象)と「クラブ所属生徒の意識調査」(生徒対象)の二種類の調査を行った。

(1) クラブ活動(英語)に関する実態調査

@ クラブ活動の時間のとり方等
A 英語クラブ所属生徒数
B 英語クラブの予算
C 英語クラブの活動内容
D 英語クラブ運営上の問題点

(2) クラブ活動(英語)に関する意識調査

@ クラブの希望と満足度
A クラブ活動(英語〉に関する意識

3.調査方法

 質問紙法

4.調査対象と抽出学校数

 昭和51〜52年度英語研修講座,中学校・高等学校LL講座(福島県教育センター)受講者の所属する中学校21校,高等学校20校を抽出した。
 調査日時の関係上,標本数としては少ないが県内の県北,県中,いわき,会津それぞれの方部より抽出したので,県内の中学校・高等学校の実態の概要をみることができると考えた。

−中学校−
福島市立   郡山市立  
  福島第二中学校   郡山第一中学校
  福島第四中学校   郡山第二中学校
  渡 利 中学校   郡山第三中学校
  西 信 中学校   郡山第四中学校
  野 田 中学校   郡山第五中学校
      郡山第六中学校


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