研究紀要第34号 授業研究に関する基礎調査 本県小・中学校における授業研究の実態 - 000_03/018page
あ と が き
本調査のねらいは,本県小・中学校における授業研究の実態を明らかにして,授業改善のための基礎資料を収集することにあった。すでに,「調査結果の要約」でみたように,私たちは,小・中学校における授業研究の実態について,いろいろと知ることができ,一応調査の目的が達せられたと考えている。
この調査から,授業研究実施上の問題点を大きく三点にまとめることができた。1.時間がとれないこと。
2.研究授業の指導案の作成が難しいこと。
3.授業のねらいが,どれだけ達成されたのかの判定が難しいこと。これらの問題を,いったいどのように解決していったらよいだろうか。私たちは,現在,これに対する有効適切な解決策を持ち合わせてはいない。しかし,観察の視点,分析の視点を明確に位置づけた指導案をつくること,それに基づく観察記録の方法を工夫することなどによって,いくらかでも解決できるのではないかと考えている。
今後,これらの問題をさらに検討し,具体的な解決策をみいだしていきたい。
研 究 委 員
委員長 教科教育部長 根本 敏雄 副委員長 教科教育係長 古関 斉 研究主任 教科教育部員 氏家 仁 委 員 教科教育部員 渡辺 十三 大槻 忠 斎藤 栄二 佐川 文夫 吉成 尚武 科学技術教育部員 遠藤 俊博 神山 道夫 協力員 教科教育部員 太田 勝弘 境野 啓二 半澤 正一 吉田伊勢吉