研究紀要第38号 学習指導に関する研究 - 077/081page

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(4) 二項分布に従う乱数

図6−5
図6−5

おわりに

 当初は,教育センターで研修された先生方からの要望に答えるため,乱数の発生法と検定だけに力を注いで書こうと思った。つぎに,市販の書にはのっていない,生徒の指導書をも兼ね,仲間の先生方にも喜ばれるような,そういうことを目指したのだが,まとめているうちに,それはとても手に負える代物でないことに気づいた。副題に「入門」と記した以上,基本的な領域の全般に触れるべきなのに,割愛したところがいくつかある。

たとえば,
@乱数発生の合同式は,乗算式一つに絞った。
A離散型と連続型には触れなかった。
B検定も数種にとどめた。
C各種分布確率関数にも,あまり触れなかった。

 理由は,これをお読みになったあとは,他の専門書によられれば,お解りいただけると思ったからである。拙論を読まれて,乱数に興味を持ちシミュレーションに目を向けられるようになればこの上もない幸せと考えている。


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