研究紀要第41号 学習指導の個別化 個を認める研究 - 032/044page

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算数科学習指導案 昭和55年9月17日 第6学年3組
   
  指導者 瀬上小教諭 円谷 良正

1.研究主題「個を認める研究」
  −学習意欲を高めるために−

 学習を進めるための前提として大切なのは,児童の学習意欲である。
 しかるに,意欲をもたせ,積極的に学習に取り組ませるための具体的な方法については,いつも実践の場で問題にされながらも,いまだに適切な方法は見い出されていない。
 本研究では,児童の個性と学力に応じて,意図的・計画的に,まんべんなく「個を認める」はたらきかけがなされていけば,その「認められた」ことが契機となって,どの児童も意欲的・積極的に学習に取り組むようになるのではないかと考え,一斉指導における「個を認める」はたらきかけのあり方を追求する。

2.研究主題の解決策

  (1) 前提条件  
    @ 一人一人の児童の性格と学力とを把握し,個を生かすために,下記の資料を活用する。
・Y−G性格検査  ・学力検査  ・知能検査  ・前学期の成績  ・事前テスト
A 授業の中で,児童の主体的な活動の時間をできるだけ多くとり,教師はその間個別指導に努める。
 
  (2)解決策  
    授業ごとに,あらかじめ3〜4人の児童を決めておき,その子たちを授業の中で「認める」場を意図的・計画的に設定し,短時日のうちには,少なくとも1回は,どの児童も「認める」ようにする。このことを継続して行う。  
     
  3.研究主題と本時とのかかわり  
 
児童名
前学年評定
学力SS
知能SS
Y−G性格類型
所        見
A
4
58
67
B
・自我が強く,非熟慮的,慎重性に乏しい。
・独創的意見を出すが,根気がない。
B
3
53
48
A"
・人といっしょにはしゃぐことが好き,決断力にやや欠ける。
・発言は少ないが,努力する。
C
2
41
48
AE
・気が弱く,リーダーの資質に乏しい。慎重である。
・理解するまでに時間がかかる。
 

1.単元名 反比例

2.単元の目標

(1) 反比例する2つの量の変化と対応について理解させ,その関係を表から読み取る能力を伸ばす。
(2) 反比例する2つの量の関係を式に表わしたり,式やグラフから読み取ったりする能力を伸ばす。

3.指導計画……(総時数9時間)

(1) 反比例の意味をつかむ……(3時間)
  ・一方がn倍になれば,他方が数式……(1)(本時)
  ・対応する数値間では,積が一定……(1)
  ・yがxに反比例するとき,xもyに反比例する……(1)
(2) 反比例の式とグラフ……(3時間)
(3) まとめ……(3時間)

4.本時の目標


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