平成7年度 研究紀要 Vol.25 個人研究7 -160/170page
5.起き上がり
6.歩行板
目的: 腹筋力を測定する。 準備: マットあるいは力一ペットの敷かれた床。
ストップウオッチ。方法: ア 被検者は頭の後ろで指を組み,膝を90度に曲げて仰向けに寝る。
イ 補助者は被検者の足を床に押さえる。
ウ 被検者は起き上がり,両ひじを膝につけ,またはじめの位置(肩が床に付いた状態)に戻る。
工 30秒で行う。
粗点: 時間内で完全に起き上がった(ひじを膝に付けた)数を粗点とする。
7.片足バランス
目的: かかととつま先を付けて一本の歩行板を歩くときの,動的バランスを保持する能力を評価する。 準備: 歩行板は,3つの腕木でしっかり支えられた長さ3.6メートル,幅5x10センチの角材である。 方法: 歩行板は,被検者が壁などつかまるところが無いところに設置する。 〈課題A〉 ア 幅の広い面を使用する。 イ 両手を腰に当てて,つま先とかかとをつける形で歩行板を渡る。2回練習させて,歩行要領をよく理解してから実施する。 ウ 12歩で満点とし,2回行う。 工 途中でバランスを崩し,腰から手を離したら,それまでの歩数を粗点とする。 〈課題B〉 幅の狭い面を使用し,その他は課題Aに同じ。 粗点: 各課題の粗点は,かかととつま先をつけて、腰から手を離さずにバランスを保持できたときの歩数である。総合粗点はAB2つの課題の粗点の和である。 最高粗点 A-24点(1回につき12点) B-24点(1回につき12点)
8.椅子での腕立て伏せ
目的: 開眼及び閉眼での静的バランス能力の測定。 準備: ストップウォッチ。 方法: 両手を腰に当て,片足で立ってその膝の裏側に反対側の足先をつけ,バランスをとる。失敗したら2度目をやらせる。
a…………開眼で30秒
b…………閉眼で20秒
粗点: 被検者がバランスを保持した秒数が粗点となる。粗点記録表にはa,bそれぞれわけて粗点を記録し,a,bとも高い方の値を粗点の代表値とする。 無効となる基準: 床に他方の足が着いてしまう,腰からどちらかの手が離れてしまう,ぴょんぴょん跳んでしまう,または,バランスを失ったとき等である。
目的: 腕と肩の筋力を測定する。 準備: 床から座部までが40センチくらいの椅子。
ストップウォッチ。方法: ア 被検者は椅子の両角に手を置き,腕と体の角度が約90度になるように腕を伸ばして前傾姿勢をとる。
イ 被検者は体を沈め,胸が椅子のへりに着くまでひじを曲げる。
ウ 腕を伸ばして最初の姿勢に戻り,これを繰り返す。
粗点: 20秒間に行った回数。