研究紀要第111号 「福島県の児童生徒の学力の到達状況に関する研究」 -033/166page

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平成9年度学カ到達度調査研究

福島県の児-童重生徒の学カの到達状況に関する研究

―小学校5年・中学校2年の調査から―

学 習 指 導 部

研究の要旨

平成5年1O月に「学力向上調査プロジェクト」を発足させ,学力向上に資する研究を推し進めてきた。本研究は,福島県の児童生徒の学カの到達状況に関する調査研究であり,平成7年度に続き第2回目である。研究のねらいは,学カの到達状況を明らかにすること,前回調査の結果と比較してその変容を把握すること,今後の指導に役立てるための指導例を提示することである。

その結果,調査した教科の学カの到達状況が把握でき,前回との比較もできた。また学方同上を図る上での課題を探り,授業改善に向けての指導例を提示することができた。

ここでは,報告書としてまとめた中から,その―部を紹介する。

I 研究の概要

1 研究の趣旨

本県における重要な教育課題の―つが「学方向上」であり,福島県教育センターでも,この課題の解決に向けてさまざまな取り組みを重ねてきた。平成5年10月に「学方向上調査プロジェクト」を発足させ,学方向上に資する研究を推進してきた。特に,平成7年度には,「教研式・全国標準診断的学力検査NRT」を用いて,福島県の児重生徒の学カの到達状況に関する調査研究をした。

本研究は,これに続く第2回目の調査研究であり,次の点に主眼を置いた。

(1)本県の児童生徒の国語,算数・数学,英語の 学カの到達状況を「大領域」, 「中領域」別に見 た場合,全国のそれと比較してどの程度であり, どのような傾向や特徴があるのか。また,成績分 布にはどのような特徴があるのか。

(2)平成7年度の調査と比較した場合,「大領域」,「中領域」ごとの学カ到達状況や成績分布にはど のような変容があるのか。

(3)(1),(2)の分析,考察から本県の学方向上を図 る上での課題と思われる領域や項目に関して,そ の課題解決のためにどのような指導例が考えられ るか。

等について,調査,分析,研究を進め,平成8年度研究「『学カ到達度調査』に関わるテストの結果分析と考察」等を活用しながら,各学校における教科指導の改普,授業の改善の視点を提供し,本県の「学方向上」に寄与したいと考えた。

2 調査の方法

調査の方法は,平成7年度学カ到達度調査とほぼ同様である。

(1)使用する検査問題;「教研式,全国標準診断 的学カ検査・NRT」(図書文化社)
検査問題の内容は,前回の調査と同じである。

(2)対象学年及ぴ教科:小学校5年国語,算数,中学校2年国語,数学,英語

(3)実施時期:平成9年4月〜7月

サンプル数;抽出数の信頼度を県全体で95%以上に設定し 1教科について1500以上とした。

II 各教料の学カ到達状況と授業改善

本研究は,「平成9年度学力到達度調査研究 福島県の児童生徒の学カの到達状況に関する研究」として報告書にまとめた。ここでは,教科ごとに調査結果の―部と指導例の―部を紹介する。

用語について

用語について


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