平成10年度 研究紀要 Vol.28 -000-01/117page

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ま え が き

教育改革の大きなうねりの中にあって,ゆとりの中で特色ある教育活動を展開し,子ども一人一人に「生きる力」を培っていくという中教審の答申のもと,平成10年12月に,幼椎園教育要領,小・中学校学習指導要領が告示されました。また,平成11年3月には,高等学校学習指導要領が告示されました。

こうした中で,本教育センターにおいては,「研究課題」を「『生きる力』としての『学力』を育てる学校教育の創造」とし,サプテーマに「小・中・高における授業の改造」を掲げ,全所的体制で研究に取り組んで参りました。これは,「生きる力」としての「学力」を『授業の改造』によってどう育むかという研究であり,「生きる力」としての「学力」を育てる学校教育の在り方を提言していこうとするものです。

研究の推進に当たっては,「教師の改造」「教材の改造」「学級の改造」「授業の改造」という4つの視点を設け,その視点ごとに,より具体的な「研究主題」を設定し,調査・研究に取り組んで参りました。特に,今年度は,実践に役立てることができるよう各学校の協力を得て,実証的に研究し,次のようなことについて具体的に提言できるように努めました。

1.望ましい校内研修の在り方と管理職の関わり方について
2.基礎学力向上のための授業改善について
3.情報ネットワーク及び教育用ソフトウェアの教育的活用の方途について
4.学級における人間関係づくりの在り方について

この「研究紀要第28集」は,これら成果をまとめたものであります。紙幅の限りもあり,十分に意を尽くせない面もありますが,各学校におけるこれからの教育の課題の解決や教育実践の充実のためにお役立ていただけれぱ幸いです。

おわりに,本教育センターの調査・研究に際し,ご協力を賜りました研究協力校や研究協力員の皆様,並びに関係機関の方々に対しまして,衷心より感謝を申し上げる次第です。


平成11年3月



福島県教育センター所長 安 部 哲 夫


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