研究紀要第125号 「情報ネットワークの教育的活用に関する研究」 -053/076page
ともに,パソコン初心者の教師でも抵抗なく使用できるよう操作をできるだけ簡単にする。
(3)小学校4年社会科の目標・内容,単元の目標内容と照らし合わせて,それらと十分な関連が 図れるようソフトウェアの基本設計を考えるようにする。
(4)授業研究を通して改善を図るようにする。2 開発計画
以下の計画のもと,ソフトウェアの開発を行うこととした。
'98 7・8月 ・研究主題,ソフトウェア構成の立案 ・プログラミングソフトVisualBasicの研究 ・データベースソフトAccessの研究 9・10月 ・学習指導要領・社会科指導書研究 ・プログラミングソフトVisualBasicの研究 ・データベースソフトAccessの研究 11・12月 ・ソフトウェアの基本設計 ・プログラミングソフトVisualBasicの研究 ・データベースソフトAccessの研究 '99 1〜3月 ・基本システムの研究・開発 4〜9月 ・システム開発,第1版の完成 ・素材データの収集 (現地取材,県・市町村の示ームページからのダウンロ―ド等) 10月 ・授業実践,ソフトウェアの改善 11〜12月 ・ソフトウェアの改善,第2版の完成 'OO 1月 ・研究のまとめ III 研究の実際
上図は,本ソフトウェアの基本システムである。文章や画像名,映像名を入力したAccessのデー タベースを作り,文章についてはそのままディスプレイ上に表示させる。画像・映像について は,データベース上に登録された画像・映像名によりデータファイルから呼び出し,ディスプ レイ上に表示させる。
また,画面上から,Accessのデータベースの追加・変更ができるようにする。(2)小学校社会科第3,4学年の学習内容と開発ソフトウェアの構成
小学校社会科第3,4学年の県に関する学習内容は,以下のようである。県(都道府)の様子について,次の事を資料を活用したり白地図にまとめたりして調べ,県(都,道,府)の特色を考えるようにする。
ア 県(都,道,府)内における自分たちの市(区,町,村)の地理的位置
イ 県(都,道,府)全体の地形や主な産業の概要,交通網の様子や主な都市の位置
ウ 産業や地形条件から見て県(都,道,府)内の特色ある地域の人々の生活
エ 人々の生活や産業と国内の他地域や外国とのかかわり
(小学校学習指導要領解説 社会科編より)
以上の内容を踏まえ,次のようなソフト構成と