福島県教育センター所報ふくしま No.37(S53/1978.8) -028/030page
・生活学習目標を確立して,その達成のための指導の徹底を期す 藤 間 ・新学習指導要領における「学校裁量の時間」を効果的に運営するための指導計画はどのように作成したらよいか いわき
草 野・日常生活の基本と学習習慣を身につけさせる指導 久之浜 ・生徒ひとりひとりの個性・能力を開発し,伸長させる教育活動をどう組織し,実践するか 内郷二 ・望ましい(特に学級)を基盤として「自分を見つめ,見直し 自主性と奉仕の精神に満ちた生徒を育てるにはどうしたらよいか」 湯本二 ・集団のモラールの向上の手だてをどうするか 磐 椅 ・教育目標具現化をめざすための校務運営小委員会活動のあり方 植 田 ○ 養護 ・精神薄弱児の学習指導法に関する研究 福島養護 ・ひとりひとりを生かす重度化と多様化に応ずる教育課程の編成はどうあるべきか 喜多方養護 ・楽しい授業にするための指導法の研究 相馬養護 まとめ
前号から紹介した県内公立小・中養護学校の現職教育主題を昨年度の例にならって領域ごとにまとめたのが次の表である。
領 域\種 別 小 学 校 中 学 校 教 科 72%(75) 62%(62) (備考)
□は教科内の
頻数%
国語 38 (37)
算数 29 (31)
理科 8 (10)
体育 8
意欲 28 (21)
自主 15 (12)
個別 15
基礎 12道 徳 5(5) 3(3) 特 活 7(6) 5(5) 生 徒 指 導 2(1) 13(13) 全 領 域 14(13) 17(17) ※( )内の数字は前年度の%を示す
全体的な傾向は昨年度とほぼ同じである。これは各校とも・そめ実態に即して継続的な研究実践を行っていることの証左といえよう。
小・中学校とも教科指導に関する主題を設定している学校が多いことは当然といえるし,小学校と中学校のそれへの取り組み方もそれぞれその特質が現れている。すなわち小学校においては,国語または算数科を研究教科として取り上げ児童の基礎的・基本的学力をしっかり身につけさせようとする指向が強く見られるのに対して,中学校においては生徒の学習意欲を高め,自主的・自発的学習態度を育成し真の学カ形成を図ろうとする態勢が顕著に現れている。
これもまた昨年度来の特徴であるが,新指導要領の趣旨に即した「ゆとり」「充実」「ゆたかさ」といった表現も主題の中にみられ,積極的な研究体制の現れといえよう。
学校における現職教育主題はその学校の運営上重要な機能をもっていることはいうまでもないが県下公立小・中養護学校が前掲のような傾向にあるとき,各校の相互交流などを通していっそうの深化が図られることを願ってこの紹介を終りたい。
次号予告(第38号)10月上旬発行
・巻頭言 所 員 ・学習指導と教材研究 小学校教材(社会・理科) 所 員 中学校教材(家庭科) 所 員 ・教育相談 所 員 ・研修者の研修報告<教育研究法> 向陽中 佐々木 晋 ・学校経営 所 員 ・研究実践校紹介 白河市立五箇小学校 ・アイディア紹介 中学校理科 ・随想 所 員 ・紹介・解説 奥の細道・技術作品 所 員