福島県教育センター所報ふくしま No.45(S55/1980.2) -032/034page

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[ 研究事業について ]

1、ねらい
 本県が当面する教育上の課題や、学校の教育実践上の問題をとりあげて、その解決のための基礎研究を行い、学校経営及び学習指導の改善に寄与する。

2、研究主題・内容・方法
(1)、学校経営評価に関する研究
 学校経営の改善に関する研究の一環として、54年度(第2年次)は経営評価基本構想による研究協力校との実践研究、及びその検討を基に経営評価試案を作成した。55年度は試案の検証を行い、個々の学校の経営のねらいに対応できる学校経営評価用具の開発を行う。
 ・学校経営評価試案の検証
 ・紀要「学校経営評価に関する研究(第3年次)」の刊行

(2)、学習指導の個別化に関する研究
 一人一人の児童・生徒のもつ資質や能力を可能なかぎり伸長発揮させるねらいをもって、一斉授業の中における学習の個別化の方策について研究する。
 ・小学校国語・算数科における研究(55年度)
 ・中学校教学・英語科における研究(56年度)

(3)、習熟度別学習指導に関する研究
 能力・適性・進路等多様化しつつある高等学校生徒の教育に対応するよう教育課程の編成・実施に関する検討を深め、特に学習内容の習熟の程度に応じた適切な指導のあり方について研究する。
 ・習熟度別学習指導に関する情報の収集と先進校の実態調査
 ・習熟度別学習指導の基礎理論に関する研究

(4)、福島県標準学力診断検査問題の研究
 54年度は小学校社同・理科(4年以上)の検査問題を作成し、県内小学校児童と学力の実態をは握した。55年度は小学校1〜3年対象の国語・算数の検査間題を作成する。
 ・福島県標準学力診断検査問題(1・2・3学年用国語・算数)の作成
 ・福島県標準学力診断検査問題(4・5・6学年用国語・社会・算数・理科)による学力の実態分析報告書の作成

(5)、教育相談に関する研究
 教育相談は一人一人の児童・生徒の人格の完成を自指して行われ、毎日の教育活動即教育相談であるともいわれている。このような視点にたって、個人理解のための検査・調査の方法について研究する。
 ・紀要「教育相談における心理検査の活用」の刊行

(6)、新教育課程の実施に関する研究
 新教育課程の実施に伴い、各領域・分野等における指導法の開発を中軸として、教育課程実施上留意・工夫すべき事項等について研究する。
 ・教科指導に関する研究・道徳教育に関する研究・特別活動に関する研究・生徒指導に関する研究・教育課程実施上の配慮事項等にかかわる研究

[ 教育相談事業について ]

1、ねらい
 幼児・児童・生徒の教育上の諸問題について、学校または親からの相談に応じ、その望ましいあり方について臨床心理学や科学的な方法により、解決のための援助をする。

2、内 容
(1)知能・学業・・・・・知能発達遅滞、学習意欲、学業不振、知能検査等
(2)性格・行動・・・・・自閉症、場面かん黙、登校拒否、怠学、多動性等
(3)身体・神経・・・・・夜尿症、神経症、チック、心因性ぜん息、車酔い等
(4)進路・適性・・・・・進路の悩み、職業適性等
(5)教育一般・・・・・心理診断法、しつけ等

3、方 法
(1)予約制による。(電話 (0245) 34-3141 福島教育センター教育相談部)
(2)遠隔居住者には、書信や電話相談に応じる。
(3)対象者は、幼児から高校生程度までとする。


[ 情報図書・資料について ]

1、ねらい
 県内教職員の教育実践活動に役立つ教育の専門図書及び教育資料の収集につとめ、文献や資料の利用相談並びにそのあっせんや提供をし、教職員の研究・研修活動の援助をする。

2、内 容
(1)教育図書・資料の収集整備
(2)教育図書・資料の貸出し
(3)教育センター所報等の発行


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