福島県教育センター所報ふくしま No.82(S62/1987.8) -036/038page
研究授業読本 NO.29 鈴木 勲 他 教育開発研究所 新任研修読本 NO.30 同 同 学校運営事務読本 NO.31 同 同 集団指導読本 NO.32 同 同 学校トラブル読本 NO.33 同 同 自己教育力読本 NO.34 同 同 岩波講座 教育の方法 (全10巻のうち既刊3巻) 第1巻 学ぶことと教えること 東 洋 他 岩波書店 第4巻 ことばと教育 岡本夏木 他 同 第10巻 教育と機械 佐伯 胖 他 同 学校教育とコンピュータ (全3巻) 1.情報化社会と教育 コンピュータ研究会 第一法規 2.学習指導とコンピュータ 同 同 3.ニューメディアと教師教育 同 同 新道徳教育実践講座 (全3巻) 1.自己をみつめる 瀬戸 真 教育開発研究所 2.道徳的体験と行為 同 同 3.これからの道徳教育 同 同 編集後記
所報ふくしま第82号をお届けします。各学校では夏季休業も終わり第二学期、意欲的にスタートのことと思います。
さて、目で見る資料「特色ある学習環境」は、81号(下郷町立旭小)に続いて双葉郡大熊中学校を紹介しました。これこそまさしく臨教審第三次答申でいう「インテリジェントスクール構想」にのっとった現時点で考えられるすばらしい教育環境に思えます。そういえば、当教育センター資料室に、最近オープンスペース、多目的ホール活用事例の問い合わせが多くなっていること。情報処理教育講座の受講希望が増えていること。そして全国各教育機関の紀要にも新しい時代に即応する教育環境(特に教室の質的転換)づくり論や試案提示が目立ちます。
2校の学習環境づくりで考えさせられることは、やがて来る21世紀の教育には、教育諸活動の多様化に即応した教室の多機能化が必須であること。そして、教室とは従来の授業する場としてだけでなく「休む・遊ぶ・相談する・語らう」場としての学習環境になるものと思われること。指導も今後ますますマイコン・パソコン等の利用におけるCAI・CMI学習が要求されることです。とすれば、私たちには授業そのものの発想の転換と教育工学・情報処理教育に対する研修こそ急務の課題ということになるのかもしれません。
今回の82号には、学校現場からの寄稿、矢吹高教頭鈴木昭彦先生の学校経営B講座研究報告、白沢中教諭青田誠先生のアイディア紹介、会津若松第四中教諭土屋重憲先生の中学校英語講座受講感想を載せました。いずれも実態をふまえたものですぐに授業等に役立つものと考えられます。ご活用願います。今後もこのコーナーは続きます。ご寄稿の先生方ありがとうございました。
「学校は生きている」といわれます。各校ともさまざまな課題を背負っても、あのキラキラする目で意欲的に学ぼうとする児童生徒を前にするとき気力充溢、明日の活力を生み出しています。ごくろうさまです。次号は10月発行です。(編集子)