福島県教育センター所報ふくしま No.101(H03/1991.11) -037/038page
目で見る資料//特色ある学習環境
自作目盛り付きスライドグラスで小さなものの大きさを測る
科学技術教育部理科教育係
顕微鏡で見たものの大きさの測定は中学校で簡単に触れ,高校になってミクロメーターを用い正確に求めている。中学校では,最小目盛りが1oの物差しを顕微鏡で見ておおよその視野直径の値を求め,同じ倍率で見てものの大きさを測っているが,換算しにくく,誤差も大きい。
【目盛り付きスライドガラスの利点】
安価で簡単に自作でき,正確に測定できる目盛り付きスライドガラスを紹介する。
【つくりかた】スライドガラスの代わりに塩ビ板を用い、3号の昆虫針12本をすき間なく並べてつくった0.5o感覚の針束で塩ビ板に格子を刻む。この格子の上に鳩目パンチで穴を開けた色付のビニールテープを貼る。
目盛り付きスライドガラスの上に観察するものをのせると,0.1o程度までの大きさを求めることができる。ホールの直径は6oなので観察する対象を探し易くなり,またテープの厚みがホールスライドガラスの役目を果たし,ボルボックス等の運動が観察できる。