勝常寺念仏踊り(1/2)

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勝常寺念仏踊り
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ここは、湯川村にある勝常寺です。懸田さんこのお寺と言うのは、大変に歴史のあるお寺だと言うことですね?ええこれは、福島県ではもちろん、全国的に見ましても非常に特色のあるお寺なんですね。伝承では、今から1200年ぐらい前に、奈良にいた徳一と言うお坊さんが居るんですが、これが非常に学問の出来たお坊さんらしいんですが、この方が福島県に入りまして、この会津の地に来ましてね、磐梯山の信仰を元にして、信仰を広めたと、これがその一つのお寺なんですね、従いまして、中央の文化が伝えられてますので、ここに伝えられた仏さんと言うのは、実に素晴らしい、洗練されたものがございますね。この、歴史のあるお寺で、年に1回、念仏踊りが行われると言うことです。今日はその、念仏踊りを紹介します。
江戸時代から
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勝常寺の念仏踊りは、江戸時代から伝えられる古い踊りです。戦後一時中断しましたが、地元の有志があつまり、周辺の町の人たちの協力も得て、10年ほど前に復活しました。今年は、この念仏踊りが、村の文化財に指定され、その授与式も行なわれました。またこの日は、薬師堂も御開帳となり、本尊の薬師如来像も公開されました。境内に大勢の人が集まって、いよいよ念仏踊りが始まりました。
非常に盛んだった
時間: 29秒
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一般には、会津大念仏踊り、或いは、会津摂取講なんて言いましてね、会津盆地に非常に多くあるんですよ。当時は、20数組ありまして、盆地だけじゃなく、一部は、柳津周辺の方まで参加してたんですね。で、それぞれ、お寺のご縁日、或いは祭りの時に、地元の方だけじゃなく、周辺の組を招待してですね、お互い楽しみながら、1日踊り明かしたと言われていますね。非常に盛んだったようです。

保存会
時間: 52秒
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これは、地元の勝常寺念仏踊り保存会の方が、今日新に、村の文化財の指定になったものですから、その指定の交付式がありまして、その団体に属してらっしゃる方が、踊りまして、流石、ご年配の方もいたのですが、年季が入ってますね。非常に、無理の無い、美しい振りで踊ってらっしゃいましたね。皆さんどのぐらい踊り続けていらっしゃる様でしょうか?恐らく80を越した方もお出でになりましたので、30年以上踊ってらっしゃる方もいるんでないでしょうか?所作を見ますと、非常に無理の無い、非常に美しい、本当に身に付いた振り、或いは、太鼓の打ち方をしてらっしゃいましたから、流石だと思いましたね。
部活動の一貫
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これは、学校の部活動の一貫として、まだ踊りまではいかないようですが、太鼓だけを、数日の練習だとおっしゃるんですが、なかなかうまく、覚えてらっしゃりましたね。勘所をきちんとつかんでおりました。
起源
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そもそも、念仏踊りというものは、どう言うところから生まれてきたものなんですか?このお寺さんの方では、一般的には、煩悩を追い払うと、我々、より以上の欲望が広まるわけですね。そう言うことが、私達の長生きの邪魔をするんで、その煩悩を追い払うためだと言ってますけれども。学問的には、一般には、御霊と言いまして、この世に恨み辛み、或いは心残りを持った魂がいると考えたんですね。そう言う魂に捕り付かれると死んでしまったり、怪我をすると。それと、農作業の病虫害、或いは、洪水などすべてが御霊の仕業だと考えたんですよ。で、そう言うものは、この盆踊りなり、念仏踊り、盆踊りも念仏踊りの同じ念仏踊りなんですけどね、延々と、何時間も繰り返し繰り返し、自分を忘れて、無我夢中になって踊ることによって、御霊を追い払うことになると考えたんですね。そのために、念仏踊りと言うのは行なわれるようになりまして、ですから、本当に、素朴な念仏踊りから、太陽を祈って、豊作を祈願するものから、害虫を追い払うもの、中には、娯楽化しまして、歌舞伎の一場面を延々と歌い踊るような念仏踊りも出てきたんです。実に多彩です。

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湯川村の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。