奥会津 |
時間:
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奥会津、福島県の西の中心地会津若松市から、さらに西南に山深く入った雪国を人々はこう呼ぶ。南北に75キロ、東西に50キロ。その広さは神奈川県の広さに匹敵する。奥会津は尾瀬山麓の自然と向き合う、まさに宝の川、宝の山なのである。そしてその奥会津のなかでも、最も自然環境が豊かな山間の村がここ、昭和村である。 |
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昭和村 |
時間:
1分00秒
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昭和村、人口約1800人。タダミ川の支流を登りつめた、山間の静かな美しい村。ブナや橡などの落葉広葉樹に覆われた山の村である。古から繰り返されてきた豊かな自然と人とが織り成す文化。それを引き継ぎ、厳しい冬を幾年も数えた個性的な人達が昭和村には暮す。媚びず、飾らず、気取ることなく、四季折々の美しい自然の衣装を身に纏い、いつも優しく迎えてくれる自然郷、昭和村。昭和村の歴史はこれまでも、そしてこれからも、幻の繊維、からむしとともに歩んでいく。 |
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からむし |
時間:
1分16秒
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からむしとは通気性・吸湿性・肌触りに優れた強靭な繊維。他の繊維では得られない、軽さと風合いは高温多湿の日本の夏において、氷を纏ったような涼しさと、評されている。600年間ほぼ変わらぬ技法で栽培されてきた昭和村のからむしは、かつては日本全国で作られた、古代以来の布の材料だった。しかし近世以降、奈良や山形、そして福島など、ごくわずかな産地のみになり、さらに第二次大戦後はここ昭和村と、沖縄県宮古島だけになってしまった。つまり本州における唯一最後の生産地となったわけである。からむしには「きら」がある、と昭和村の人達は言う。煌めきの「きら」、輝きである。美しく繊細なからむしは、日本でも最も高価な布の一つとされる、 越後上布の材料であり、昭和村はその最大の供給地である。 |
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