魂の伝承 昭和村 世代を越えて受け継ぐ600年の息吹(1/2)

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奥会津
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奥会津、福島県の西の中心地会津若松市から、さらに西南に山深く入った雪国を人々はこう呼ぶ。南北に75キロ、東西に50キロ。その広さは神奈川県の広さに匹敵する。奥会津は尾瀬山麓の自然と向き合う、まさに宝の川、宝の山なのである。そしてその奥会津のなかでも、最も自然環境が豊かな山間の村がここ、昭和村である。
昭和村
時間: 1分00秒
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昭和村、人口約1800人。タダミ川の支流を登りつめた、山間の静かな美しい村。ブナや橡などの落葉広葉樹に覆われた山の村である。古から繰り返されてきた豊かな自然と人とが織り成す文化。それを引き継ぎ、厳しい冬を幾年も数えた個性的な人達が昭和村には暮す。媚びず、飾らず、気取ることなく、四季折々の美しい自然の衣装を身に纏い、いつも優しく迎えてくれる自然郷、昭和村。昭和村の歴史はこれまでも、そしてこれからも、幻の繊維、からむしとともに歩んでいく。
からむし
時間: 1分16秒
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からむしとは通気性・吸湿性・肌触りに優れた強靭な繊維。他の繊維では得られない、軽さと風合いは高温多湿の日本の夏において、氷を纏ったような涼しさと、評されている。600年間ほぼ変わらぬ技法で栽培されてきた昭和村のからむしは、かつては日本全国で作られた、古代以来の布の材料だった。しかし近世以降、奈良や山形、そして福島など、ごくわずかな産地のみになり、さらに第二次大戦後はここ昭和村と、沖縄県宮古島だけになってしまった。つまり本州における唯一最後の生産地となったわけである。からむしには「きら」がある、と昭和村の人達は言う。煌めきの「きら」、輝きである。美しく繊細なからむしは、日本でも最も高価な布の一つとされる、 越後上布の材料であり、昭和村はその最大の供給地である。

織姫
時間: 35秒
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そして、古より手から手へ受け継がれてきたからむしは更に新しい世代へと受け継がれていく。昭和村ではからむしの魅力を次世代へ伝えることを目的に、平成6年より、からむし織りの体験生を全国的の募集。毎年数多くの応募のなかから、数名の織姫が昭和村にやってくる。彼女たちがからむしの魅力に取り付かれるのにはそう時間はかからない。
織姫1
時間: 26秒
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からむしは、やりはじめる前はなんかただ、憧れていただけだったんですけども、実際にその、草が、からむしが育っていくところも見て、刈り取りの時も体験できて。その草の命をもらって、自分たちが糸にしてそれを布に織っているというのが実体験できたのは、すごい大きなことでしたね。
織姫2
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なんかものすごく特別とか、なんか妙にここだけの!みたいなのははあんまりないけど、でも、多分日本人だったら誰もが懐かしく感じれるんじゃないかと、私はかなり住んでることを自慢に思ってるんですけど。

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昭和村、(株)福島映像企画の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。