福島県の魚礁(1/4)

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魚礁漁場造成事業の記録
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■■において、これまでに実施してきた、魚礁漁場造成事業の記録をまとめたものです。いつごろから人工魚礁の投入が始められたのか、明らかではありませんが、寛政年間にいくつかの記録があります。その1つ、寛政6年、淡路の国の漁師、ニシダシンゾウがある日、五智網で魚を捕っていたところ、たまたま海底に沈んでいる船に網を引きあて、胡椒鯛を大漁しました。その後、7,8年も経つと船体が腐り果て、魚が集まらなくなったので、有志のものと相談し、大きな木枠を作り、それに土俵を詰め、竹や樹木を差し込んで、水深30メートルほどの所に沈めたところ、以前に倍する漁獲があったということです。
魚礁漁場の造成
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福島県では昭和33年に勿来沖で直径1メートルの円筒形魚礁を試験的に設置したのが始まりであり、図で示すように多くの事業が実施されてきました。昭和34年には並型魚礁設置事業が始まり、その後は沿岸漁業構造改善事業、大型魚礁設置事業、沿岸漁場整備開発事業が推進されました。昭和56年から63年にかけては第2次、第3次沿岸漁場整備開発事業が実施され、数多くの魚礁漁場が造成されています。
実績
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この表はこれまでの事業の実績であり、事業量の合計は29万5千クウリュウベイ、事業費総額で、32億9千5百万円です。それではここで、福島県で、これまで使われてきた魚礁の一部をご覧頂きましょう。円筒形魚礁、角型コンクリートブロックをはじめ、様々な形の大型構造物が使われております。どの形の魚礁を使うかについては、設置場所の状況、対象とする魚、漁法などにあわせ、最良の効果が得られるよう考えられて、選択されております。クレーン船を使い、魚礁を海底に吊り下ろしているところです。

潜水調査
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これから先の映像は実施した事業の効果を確認すると共に、今後、更に事業を積極的に推進していくための資料を得る目的で行ってきた、潜水調査の際に撮影されたものです。
相馬沖魚礁
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これは、1.5メートル角コンクリートブロックを積み重ね、造成された、魚礁漁場であり、相馬市沖に造られたものです。
水生生物
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魚礁ブロック表面にはマボヤ、ヒダベリイソギンチャク、ツガルウニ、ゴカイの仲間、コケムシなどが多く着生しております。

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福島県の許諾を受けて福島県教育委員会が加工・掲載しています。