川俣町の文化財 -024/029page
明治15年の絵画共進会には,川俣から石川君嶺,村山翠圃も出品し入選を果している。人々はこの三人を川俣における「明治の三画人」と呼んだ。
羽田 春日神社の大フジ
〔所在地〕 川俣町羽田字宮前
◎町指定天然記念物
羽田春日神社の参道左側にあるこのフジは,スギ,エノキ,カシ等の枝に大小三本の藤の枝がまとわりつき,曲折上下しつつ上昇している。初夏になり石の鳥居を覆うように花房が垂れるのは美観である。最大の幹は周囲1.6mで根本に朽損があり樹勢にやや衰えがみえる。明治12年撰の羽田村誌(信達二郡村誌)に「老藤と榎樹相調繆す」とあり,明治の初め既に老藤として有名なものであった。
秋 山 の 駒 ザ ク ラ
〔所在地〕 川俣町秋山字小長石
◎町指定天然記念物
東南に面した傾斜地にあるエドヒガンザクラに属する巨木で,周辺が畑に囲まれた草地にある。根本には石塔類がみられる。樹高約19m,目通り経5.4m,根廻り5.1mで町内ではまれ