川俣町の文化財 -025/029page
にみる巨木である。樹冠は整っていないが四方に枝を張り,春,白色を帯びた淡紅色の小花が咲き見事である。また,このサクラには昔から「八幡太郎駒止めの桜」との伝説もあり小手地方有数のサクラである。
山木屋 八坂神社獅子舞
〔所在地〕 川俣町山木屋字天王山1番地
◎町指定無形文化財
○ 伝承
数度にわたる火災のため古記録の一切が失われ,神社勧請の年代も獅子舞の起源についても全く不明である。江戸時代中期天下泰平を祈って,この獅子舞が始められたのであろう。現存する太鼓には天保2年卯(1831)8月吉日と記されている。「獅子民俗」(古野清人著昭和2年)には山木屋の獅子舞について,「昔山ノ獣類多数里二出テ耕作物ヲ荒シタル為メ神様二獅子ヲ奉納シテ基ノ災害ヲ免レタル古例二依ルト称又但シ現今二於テ農村ノ娯楽トシテ行ワル」と記録されている。○ 様式
山木屋には上組,下組の二部落の獅子舞が保存されている。獅子頭は木製で太郎獅子,次郎