ふるさと川俣の名山 -034/104page

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口減らしのため乳飲み子を岩穴に捨てた。すると、一晩中その子どもの泣き声が里まで聞こえたと言う。いつしかその岩穴を「乳子岩」と呼ぶようになった。」という。

 やまきや山木屋(やまきや)の蕨平(わらびだいら)から見ると三つの頂が見えそれぞれに、一番口太、二番口太、三番口太と名前がついている。それぞれには沢があり、いつまでもそれらの沢に雪が残っていると、その年の作柄が悪いという言い伝えがある。

 また、昭和38年6月28日に口太山北側を中心として一時問に80ミリ近い豪雨が降り、ふもとの荒町地区には土砂を混えた鉄砲水が押し寄せ、地区の大半が被災した。その中でも母子三人が濁流にのまれ死亡している。

● 山開き情報

 毎年5月第2日曜日に、大綱木公民館と口太山愛好会が中心となって行っている。大綱木小学校跡地で受付を行い、山頂に向かうことになっている。

山芝に覆われている山頂
山芝に覆われている山頂

● アクセス

 猿滑の滝、石尊(せきそん)神社から登るには、福島交通バス「川俣〜針道」線で「前平」もしくは「不動坂」下車

 夏無(なつなし)沼から登るには、「笹ノ田」下車


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