ふるさと川俣の名山 -033/104page
● ロ太山の植物の特性
どちらかと言うと、広葉樹中心の樹木の多い山であるので、紅葉シーズンが楽しみである。また、川俣町には珍しく「白樺」の木々が沢筋の随所に見られる。
初夏に山頂付近に見られる「フシグロセンノウ」がひときは目立っている。
川俣町内の他の里山と比べるとやや植生が違うので、注意しながら歩くと面白い。
特に、川俣町の花である「やまつつじ」が所々に沢山見られ、特に山頂の「やまつつじ」は美しい。また、5月中旬には淡い紫色に咲いた「トウゴクミツバツツジ」が、猿の首取り付近に見られ、登山客を楽しませてくれる。
● 生活の中の口太山
口太山の残雪が一こごりの時は作がいいし、三こごりの時は作が悪い。 (川俣町史資料)
● 昔からの言い伝え・伝説・行事
口太山小手五岳の第一也 此山安達郡伊達郡の境也 峯小丈にして研りなせるか如し 登れハ道険しく積雪長なへにして 山下風肥を徹す 嶺に池あり 鎮護岩と云有 弐間四方程の岩穴也 猿か道と云所あり 往昔山蔭中納言岩瀬郡鉾衝宮に 通夜し給へ槭樹山のしるへを得深くも此山に迷ひ入らせおわせしにしるへのもの年古猿と変して山蔭公を害せんとす 時二白鹿の神助ありて急危をのかれ給ふ くわしくは春日の社記に見へたり 此山より一流の渓川口々として石になりて下る 瀑三ツ有第一第二第三の瀑と云ふ 土人傳て伊達郡第一の瀑と称す(小手風十記)
「乳子岩(ちごいわ)」にはこんな伝説がある。「昔、飢饉のとき、