ふるさと川俣の名山 -039/104page
● 概 要
川俣町役場から南の方を眺めると、高くそびえる台形の山が見える。このうち奥の方にそびえる高い山が「木幡山」であり手前に山の中腹まで見えるのが「福沢羽山」である。
福沢、大綱木、そして東和町木幡に囲まれたこれらの山であるが、平安末期と思われる3つに裂けた巨岩の祭 祀遺跡と蔵王経塚(ざおうきょうづか)、羽山信仰の羽山神社、尾根上に村境を示す塚が点在する、中腹より麓には、目の神様の日吉神社、山の神、栗和田経塚、仲平舘跡など数多い歴史が刻まれている。また、羽山からの展望は素晴らしく、飽きることなく眺めつづけることのできる山である。川俣町の北半分と月舘町、飯野町が一望でき誠に絶景である。
木幡山の山頂には二等三角点がある。
● 登山行程
【大畑・下戸内(げとうち)から山頂へ】
東福沢字光内の阿武隈東部広域農道の下戸内バス停より南(最初は西へ)へ登ること約800メートル。とにかく下ることなく登り詰めると、林道大栗線が見える。大栗線に出てから左折して50メートル進んだところが、大畑登山口である。
いよいよここからが登山道となるが、初めの50メートルほどは、急な登り坂である。足元に注意しながらゆっくり登ろう。急坂が終わるころ、右手から旧道が伸びてくる。途中で行き止まりとなるばかりか、林道大栗線に落ちてしまうので注意。道は、尾根に沿って60メートルほど進んだところに分かれ道があるが、左寄りの道を道なりに登る。だんだ