ふるさと川俣の名山 -087/104page
● 概 略
川俣町の繁華街を南方から見下ろすようにそびえる「舘ノ山」は、桜田玄蕃公が川俣城を構えたところとして、町民に昔から親しまれ、町の文化財としても誠に重要な所である。平成5年に川俣町体育館が完成し、埋蔵文化財の調査や、本丸までの距離が近くなったことなどで、一層身近な里山になってきたところである。
本丸跡と二の丸跡があり、特に二の丸跡は、桜が咲き下界の見晴らしも良く、多くの人に親しまれているところである。
本丸には、三等三角点がある。
● 登山行程
【トンネル東口から山頂へ】
国道114号線バイパスのトンネル東口には、庚申坂がある。この庚申坂を登り5分ほどで峠につく。この峠を左の方に尾根道を登ると本丸が見えてくる。道は材木の切り出しに使ったため、だいぶ広くなっているので、のんびりと歩くことができる。10分ほど歩き、本丸の手前で左手に折れると二の丸につく。ここには、「桜田氏居城の地」の石碑が建っている。そして、ここから見下ろす町並みは、また趣が違って素晴らしいものである。本丸が、舘ノ山の山頂になるが、南西側から山頂に上がることになる。