やながわの考古資料展-004/004page
主な展示資料目録
館内講話
時代 遺跡名 遺物名 所蔵者および備考(所蔵者のないものは梁川町教育委員会の所蔵) 原始 (旧石器) 林正寺(東大枝) 彫刻刀形石器 後期旧石器時代。 〃 土偶・三脚土製品 いずれも信仰用のもの。 (縄文) 町谷川(梁川) 土器片・石斧 縄文時代早期の土器と打製石斧(だせいせきふ)。 〃 いろいろな石器 石鏃(せきぞく)・石匙(せっび)・石錘(せきすい)等。 〃 大型深鉢・鉢 複式炉に用いた鉢。 〃 石の石核 斎藤和歌子氏蔵。石器の原石(コア)。 林正寺(東大枝) ミニチュア土器 祭用の小鉢。 夏窪(五十沢) 鉢 縄文中期。 矢洗(東大枝) 土錘(どすい)・石皿 菅野俊之氏蔵・漁網のおもりと製粉用の石皿。 滑沢(東大枝) 石斧2点・石剣 八島俊夫氏蔵。打製と磨製(ませい)の石斧。 西下町(東大枝) 甕(かめ)3個と凹石 縄文中期末。凹石は八島省己氏蔵。木の実を割るための石器。 竹の内(西大枝) 耳飾りと土偶(どぐう) 丹野小太郎氏蔵。縄文後期か。 〃 きのこ状土器 丹野小太郎氏蔵。信仰用。 鈴竹(堰本) 石棒・注口土器・石槍 佐藤克美氏蔵。 東前(堰本) 石鏃 佐藤計主氏寄贈。用材は最上川と阿武隈川産の頁岩(けつがん)。 (弥生) 舟生(富野) 石庖丁(いしぼうちょう) 丹野小太郎氏蔵。稲穂の摘み取り用。 舘前(五十沢) 壷(つぼ)2個 五十沢小学校蔵。天王山式。 古代 (奈良) 新山古墳群(堰本) 鉄鏃と刀装具・平瓶 8世紀。平瓶(へいへい)は酒などを入れる器。 (平安) 舟橋(梁川) 軒丸瓦 佐藤克美氏蔵。旋回文(せんかいもん)あり。 東土橋(梁川) 長胴甕・小型甕3個 長胴甕は竈(かまど)にかけた土器。9〜10世紀。 〃 坏(つき)2点 土師器(はじき)と須恵器(すえき)。 〃 羽釜と甑 住居跡から出土。甑(こしき)は蒸すのに使用。 舟橋(梁川) 甕(須恵器) 佐藤祐次氏蔵。 僧ヶ入(白根) 深鉢 甑といっしょに出土。 内山(梁川) 坏 須恵器。祭に用いたものか。 大舘(粟野・梁川) 大甕 須器器片。畑の中より発見。 中世 八郎窯跡群(五十沢) 壼・片口鉢・甕片 13世紀。 (鎌倉)〜(室町)〜(安土桃山) 茶臼山西(梁川) 丸瓦・平瓦 県立梁川高等学校蔵。伊達五山筆頭東昌寺の瓦と推定。 茶臼山北・西 五輪搭 梁川での残存部は空・火・地輪が多い。 茶臼山北(梁川) 越前焼の大甕片 15世紀。「本」のヘラ書きのある甕片、県内初出土か。 〃 漆器椀・下駄(げた) 井戸遺構の中から出土。 〃 奈良火鉢(ならひばち) 奈良・興福寺火鉢座による製作。県内からの出土例聞かない。 〃 平瓦・せん 半瓦・軒平瓦(唐草文)。せんは床に敷くタイル状の瓦。 大枝城跡(東大枝) 内耳鍋(ないじなべ) 耳を内側につけた鍋の一部。 梁川城本丸跡(梁川) 火鉢・火箸(ひばし) 丸形は連珠文や亀甲(きっこう)文、角形は唐草文。火箸は銅製。 〃 石臼 茶臼の上臼と下臼。 〃 摺鉢(すりばち)片 口径30cmほど。 梁川城本丸跡・茶臼山北遺跡 灯明皿(とうみょうざら) 直径7。mあまり、回転糸切り離し。 梁川城本丸跡(梁川) 常滑(とこなめ)焼甕 大甕片が多数出土。 〃 瀬戸美濃焼小皿 黄瀬戸の灰釉陶器(かいゆうとうき)片が多数出土。 〃 古銭 永楽通宝が多い。 〃 るつぼ・羽口(はぐち) るつぼの内部に銅付着。 〃 軒平瓦・軒丸瓦 軒平瓦(唐草文)、軒丸瓦(巴文)。 〃 水滴2点・硯3点 土師質は中世、陶器製は近世、焼物の硯(すずり)は少ない。 〃 焼塩壺 塩を入れて焼した器。出土例はわずか(16世紀)。 〃 火炉(かろ) 香炉(ころ)として用した(16世紀の地元産)。 〃 青磁(せいじ)の皿片 15〜16世紀。碗(わん)・香炉・皿などの破片。 〃 染付けの碗片 16〜17世紀。中国・明中期のもの。 〃 唐津焼の茶碗片 16世紀。 〃 瀬戸焼のおろし皿 15世紀頃の灰釉おろし皿片と仏化瓶(ぶっけびょう)。 〃 織部(おりべ)焼の取手 17世紀の角鉢の取手片。 〃 志野焼の皿 16世紀の皿・茶碗片。 〃 天目の茶碗片 15世紀後半から16世紀。 輪王寺(梁川) 石臼 茶臼の下臼。 近世 梁川城西三の丸跡 そばちょこ 白磁の肥前焼。 〃 紅皿 化粧用。 梁川城本丸模型 14代伊達稙宗時代の梁川城建物群を100分の1に製作したもの。 梁川城絵図 上杉時代に作成した絵図(12月21日までの展示)。
「梁川城と城下絵図」
講師:鈴木啓氏(県考古学会副会長)
12/21(日) 13:30〜15:00/美術館
太田良平記念ホール
梁川町民美術館
福島県伊達郡梁川町字中町10番地
TEL.024-527-2656