やながわの考古資料展-003/004page

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軒丸瓦と軒平瓦(梁川城跡)
軒丸瓦と軒平瓦(梁川城跡)
 梁川城に用いたと考えられる。文様は連珠・巴(軒丸瓦)と唐草(軒平瓦)である。
梁川城絵図(米沢市立図書館蔵)
梁川城絵図(米沢市立図書館蔵)
 須田氏時代(慶長三年〜寛文四年)の作成と考えられ、町割をはじめ本丸(現在の梁川小学校敷地)の広さから土塁・堀など詳しく描かれている。
古銭の出土状況(梁川城跡)
古銭の出土状況(梁川城跡)
 当時の国際通貨であった明の「永楽通宝」を中心に三〇〇枚近く出土した。
茶臼と五輪塔(梁川輪王寺・茶臼山)
茶臼と五輪塔(梁川輪王寺・茶臼山)
 茶臼の下臼は輪王寺跡、五輪塔(空輪・火輪)は茶臼山北遺跡から多量に出土した物の一部。

年表
時代 時期 主なできごと 梁川の主な遺跡と出土品・遺構
原始 後期旧石器時代   林正寺(りんしょうじ)遺跡
3万年〜1万2000年前   ・彫刻刀形石器
縄文時代    
○草創期    
○早期 ・土器をつくり狩りに弓矢を用いる。 町谷川(まちやがわ)遺跡
9000年〜6500年前   ・条痕文(じょうこんもん)のある土器
○前期    
○中期   町谷川遺跡
5000年〜4000年前 ・複式炉の発達 ・造形的な複式炉、大型カメ
    夏窪(なつくぼ)遺跡
    ・敷石住居
    林正寺遺跡
  ・集落規模が広がる。 ・土偶、土錘、炭化どんぐり、炉
    西下町(にししたまち)遺跡
    ・石皿、鉢
○後期    
○晩期    
弥生時代 ・稲作が始まる。 舘前(たてまえ)遺跡
2300年〜1700年前   ・天王山式壼
古代 古墳時代 ・前方後円墳が築かれる。  
3〜7世紀 ・仏教伝わる。  
奈良時代    
8世紀 ・奈良に都がうつされる。 新山(しんざん)古墳(8世紀)
  ・梁川地方は古代織物の産地静戸郷に属する。 ・横穴式石室、蕨手刀、鉄鑑
    静戸郷(しずりべごう)
平安時代 ・京都に都がうつされる。 東土橋遺跡(10〜11世紀)
8〜11世紀   ・甑、羽釜、竈(かまど)付住居跡、土師器と須恵器
中世 鎌倉時代 ・鎌倉に幕府がひらかれる。 物見山遺跡
12〜14世紀 ・伊達氏が八幡宮をまつり梁川城を築く。 ・のろし遺構
    大舘(おおだて)館跡
    ・柱穴、土塁(古代〜中世)
    八郎窯(13世紀)
    ・片口鉢、甕、壼
    梁川城跡(本丸・三の丸)(中世〜近世)
    ・各地の陶磁器、瓦、古銭、庭園
室町時代 ・伊達稙宗、陸奥国守護職となる。 大枝城跡
14〜16世紀   ・堀、土塁
    茶臼山北・西遺跡(14〜15世紀)
    ・五輪塔、墓、武家屋敷跡、寺院跡
    輪王寺(りんのうじ)遣跡(15世紀)
    ・築地塀、堀、寺院柱穴、仏具
安土桃山時代 ・伊達政宗、岩出山へうつる。  
16世紀    


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