「ふるさとの小径を行く」 -000-03/168page
例言
- 本書は、月舘町内にある先祖の生活や信仰の跡について、その位置や形、大きさ及び歴史等について簡単な解説を行なったものである。
- 本書の底本となったのは、月舘町の町史編纂のための資料収集の中でまとめられた「月舘町史蹟考」である。同書は町内の文化財の確認と歴史的解説に重点をおいたが最近文化財の姿も急激に変化しているので現状の記録を加えて編集しなおした。
- 見出しとなる呼び名は、所在の字名をつけて他と区別した。そのため、一般的な呼び名と違ったものになることもあったが、それについては解説の中でふれるようにした。但し、字名そのものがあまり知られていないものについては、周知のものによったものもある。
- 本書の配列は、書名のとおり町内の主要道路沿いに御代田−布川−月舘−糠田−上手渡−下手渡の順にした。さらに、内容としてのまとまりをもたせるために四部に分けた。
- できるだけ平易な表現をと心がけたが、信仰との関係もあって十分にできない面もあった。また、碑文も短い場合には原文をのせ、長いものについては内容を紹介する意味でまとめてのせた。
- 調査・執筆は町内の有識・研究家に編集委員を委嘱して地域分担によってすすめ、内容の検討は編集委員から選ばれた専門委員が行なった。
- 写真は、原則として現在の姿を表わすものにしたが、館跡などの風景には、昭和四十九年に撮影したものを便用した。五年間の変化の大きさを考えてみたいためである。