「ふるさとの小径を行く」 -048/168page
松林山真法寺
御代田東組の公民館から山門を通り、約二百メートル進んだところ、御代田を一望に見下ろして曹洞宗・松林山真法寺があります。
寺の縁起は、天正六年八月信徒高木所兵衛等が相談して川俣頭陀寺四世足峰鷄芳和尚を請うて開山したものです。信達一統誌には、「境内鐘堂天明七年丁未九月十八日建立」と記されていますが、その鐘は今はありません。その後、天保六年三月一日(信達二郡村誌では天保八年三月)の火災で全堂宇を焼失したのを初め、再度の火災により記録類を失いました。堂宇は焼失の都度復興され、住職も二十一世を数えましたが、現在は無住寺となり、福島市東安寺の管するところとなっています。