「ふるさとの小径を行く」 -117/168page
軍配団扇もち(二名)−獅子児より少し幼い子どもがなり、獅子児を前後からはさみ、獅子児とほぼ同じく舞います。
道六(ひょっとこ)(若干名)−踊りの指導と、踊り手の看護を兼ねる大役で、かつての獅子児です。手に持つささらと棍棒は火伏せを意味します。
お医者様(一人)−後獅子を助ける昔の漢法医。
花笠かぶり(四名)−舞庭の四隅に立ち牡丹の花木を表わします。
そのほか、笛方、太鼓方がつき舞がすすめられます。
祭礼の約一ヶ月前から、氏子の家を順番に回って練習が行われ、祭典の前夜はその年の旧上手渡村の部落長を宿とし、そこで装束を整え全種目の舞を披露します。当日は早朝より準備、宿の庭で「舞こみ」を三度舞い、それから行列をつくり地域内をまわり小志貴神社の社殿に至り、境内の舞庭で十二段返しの演目を奉納して終了となります。