上川崎和紙 -006/017page
慈しみ、カ強く育てた楮が美しく変わる。
上川崎和紙の原料は楮(コウゾ)である。楮紙は平安時代から “まゆみがみ”として宮廷でも珍重されていた。
カジ、カゾなどとも呼ばれるが、上川崎ではコウズ、カズと呼ぶ。
他にミツマタや雁皮(ガンピ)なども和紙の原料となる。楮栽培
楮は寒さにも強いため、福島の 気候に適している。繊維が太く 長いので丈夫な紙が作られる。 春には淡い黄緑色の花を付ける。原木刈り取り
原木の刈り取りは、葉のすっか り落ちた12月から1月の寒い 時期に行われる。鎌で斜めに切 り落とし枝を採る。