上川崎和紙 -011/017page
12 紙床移し
漉き上げた簀の上の和紙を水を切って紙床台に移動させる。一枚一枚重ねられていく姿は美しくもある。13 カッタシボリ(圧搾)
簀で漉き上げて紙床に重ねたものをカッタと呼ぶ。一晩放置してから圧搾機で徐々に圧力を加えながら水切りをしていく。この作業をカッタシボリという。昔はカッタ石を使っていた家も多かった。14 紙床剥がし・紙つけ(千板貼り)
よく絞られた紙を丁寧に一枚ずつ剥がし、紙つけ刷毛を使い干し板に貼り付けていく。昔から女性の仕事とされ、重い紙乾板をかついで家を何百回と出入りした。15 乾燥
貼り終えた干し板を太陽の下で自然乾燥させる。明治時代はすべて自然乾燥でテッカリ千両!のことばも生まれた。しっかり乾燥させることで張りと腰の強い和紙になる。