東和町町勢要覧 -016/042page
OH LIFE TRADITION
風にはためく
木幡の幡祭り記録作成等の措置を講すべき無形の民俗文化財(平成6年国選択)
県重要無形民族文化財(平成4年指定)連綿と受け継がれる祭りのかたち
■ 羽山籠り(はやまごもり)
祭り前日の昼頃、屋敷内の堂社に布団と米、 味噌、野菜などを持って集まります。祭りが終 わるまで精進料理で肉、魚などのなまぐさは食 べません。41歳以上の元老、35歳以上の中老、 34歳以下の若連、初参加者の権立によって組織 され、元老の中から選ばれた先達(世話人)を 中心に運営されます。■ 水垢離(みずごり)
各堂社にある行井戸で冷たい井戸水を素裸で 浴び、身を清める行事です。桶(おけ)で13杯、17杯、23 杯など奇数回を浴びるのが通例。現在は堂社が 交代で行っています。
■ 権立(ごんだち)
羽山籠りと幡祭りに初めて参加する少年を言 い、一人前として扱われるための厳粛な行事で す。赤色の襦袢(じゅばん)に赤及びピンクのたすき、赤色 帯に藁(わら)で編んだ袈裟(けさ)を掛け、太刀(たち)を腰につけ、 新しいわらじを持ち幡行列に加わります。参宿 所までは幡行列とともに進みますが、その後は 先達に案内され裏参道を上り大岩(胎内くぐり 岩)に到着します。