平成13・14年度版 ふるさと郡山の歴史 -003/041page
この本で学習する皆さんへ
この「ふるさと郡山の歴史」は中学生の皆さんの社会科や総合的な学習の助けに なるようにまとめたものです。
いままで、郡山は明治時代に発展した都市で、それ以前にはほとんど歴史的 なものはなかったと思われていました。しかし、近年田村町の大安場古墳の発掘に より古墳時代の様子が、「郡山」の名称の発祥の地である清水台遺跡の発掘で奈 良・平安時代の様子が、また安積町の荒井猫田遺跡の発掘で中世の町跡の様子がわ かったことなどによって近代以前の郡山に多くの人々が住んでおり、いろいろな活 動をしていたことがわかってきました。
この本ではこれらの新しい情報をできるだけ多く取り入れているので、その資料 を利用して、皆さん自身が「新しい郡山の歴史像」を築いてみてください。資料は年代順に並んでいるので、教科書の副読本として使うこともできます。各 時代は見開きの2ページでまとめられ、左のページでは中学生のまさお君の疑問と 博士の解説という形にまとめてあり、右側の「調べよう」のページには自分で調べ たり、作業ができるように工夫してあります。
また、もっと調べたい人のために「調べよう」の下段には『フィールドワーク』 の欄も設けてあるので実際に遺跡や資料館にいってみたり、専門の機関に相談した りすることもできます。(ただし、遺跡などは埋め戻してしまっているものもあり ますので注意してください。)さぁ、それでは、あなたの興味のあるところからチャレンジしてみてください!
この本を発行するにあたり、ご協力を頂きました郡山市文化財保護審議会の 高橋四郎氏、高橋明氏、柳沼文英氏に紙上を借りて厚く感謝の意を表します。
まさおくん 博 士